水のコラム

お風呂からただよう嫌な臭いの正体は?原因も解説

2022年08月31日  お風呂


お風呂から変な臭いがしたことはありませんか。

実はその嫌な臭い、原因は一つではありません。臭いの特徴から原因を知ることで、今すぐできる簡単な掃除の方法が身につきます。

面倒なお風呂掃除を楽にしてくれる、臭いの原因別の対処法を紹介します。

お風呂から漂う下水のような臭いの原因は?

下水のような臭いの原因は、大きく3つあります。

お風呂とひとくくりに言っても、さまざまな部品に分かれています。
たとえば、排水口の問題や風呂釜自体に原因があることもあります。

下水のような嫌な臭いの原因3つをわかりやすく解説します。

排水トラップの問題
お風呂の排水トラップに異常が発生することで、下水のような臭いの原因になることがあります。

排水トラップは、排水管と浴室内を仕切る重要な部品です。
キッチンや洗面台のシンクにもついていて、排水管からの害虫の侵入や、嫌な臭いを防ぐ役割をしています。

排水トラップは、通常一定の量の水を溜めておくことで、排水管からの臭いを防いでいます。
しかし、何らかの理由で溜めておいた水の量が減ってしまうと、臭いを防ぐ機能が働かなくなり、下水のような臭いの原因となってしまうのです。

排水口が汚れている
排水口へ流れ出す体の汚れや皮脂、石鹸カスが溜まることで下水のような臭いの原因になります。

排水口へ流れる使用済みの水やお湯には、目に見えなくても皮脂や垢、シャンプーやボディソープが溶け出しています。皮脂や垢、石鹼カスは雑菌にとっての栄養分となり、雑菌が増えることで下水のような臭いが発生します。

追い焚き機能にも注意
お風呂に追い焚き機能がついている場合、追い焚き配管が下水のような臭いの原因となることがあります。

追い焚き機能は、使用済みのお湯を、給湯器でもう一度温める仕組みです。浴槽内のお湯を再利用するので、皮脂や垢、入浴剤などを一緒に吸い込むことになり、排水管の中で雑菌が繁殖しやすい環境になります。

追い焚き機能は見落としがちな部分ですが、下水のような臭いがしたときには、汚れがたまっていないか確認をしましょう。

お風呂からカビのような臭いがしたときの対処法

カビのような臭いの原因は、お風呂の中に発生するカビです。

お風呂場は、カビの好む湿気や雑菌、汚れなどが揃っています。そのため、カビのような臭いを防ぐには、普段からカビの発生を少しでも減らす工夫が必要になります。

お風呂を使う際に日常からできるカビ対策と、カビが発生したときに取り除く方法をご紹介します。

お風呂から上がる前にシャワーを使う
お風呂から上がる前にシャワーで浴室内を流すと、カビの発生を防ぐことができます。

目には見えていなくても、お風呂を使ったあとの浴室内には皮脂汚れや垢、入浴剤や石鹼カスが飛び散っている状態です。汚れを放置したままにすると、雑菌が繁殖し、さらには黒カビやピンクぬめりといった取り除きにくいカビの原因となってしまいます。

お風呂から汗のような臭いの原因は?対処法も解説

お風呂の床や壁には、日々のお風呂やシャワーによって飛び散った皮脂や石鹼カスの汚れがついています。お風呂から汗のような酸っぱい臭いがするときは、浴槽だけでなく、壁や床の汚れに着目しましょう。

目には見えなくてもお風呂の壁や床はしっかりと汚れており、放っておくと酸化して嫌な臭いの原因になります。

酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤を使おう
お風呂から漂う汗のような臭いは、アルカリ性の洗剤で対処しましょう。
汚れにも種類があり皮脂のようにべたつく汚れは酸性なので、アルカリ性の洗剤が適しています。また、水垢や石鹼カスなどはアルカリ性の汚れのため、酸性の洗剤を使うことも覚えておくとよいでしょう。

しかし、アルカリ性の洗剤は非常に強力なので使用の際には注意が必要です。必ずゴム手袋を装着し、直接触れないようにしましょう。ひどい汚れでなければ中性洗剤を使うのも有効です。

汗のような臭いは重曹で簡単に落とせる
汗のような気になる臭いは特別な洗剤を使わなくても落とせます。基本的に必要な材料はぬるま湯500mlに対して重曹小さじ2杯です。材料を容器に入れて混ぜるだけで重曹水の完成です。

重曹水をスプレーボトルに入れ替えたら臭いが気になる床や壁に吹きかけます。その後、臭いや汚れの程度によって15分から1時間ほど放置し、シャワーのお湯で全体を流しましょう。

重曹は炭酸水素ナトリウムという弱アルカリ性の性質であるため、汗のような臭いの原因となる酸性汚れに効果的です。もしも、水垢や石鹸カスのようなアルカリ性の汚れも気になる場合は、重曹水にクエン酸を少々混ぜてみてください。

お風呂から卵が腐ったような臭い!原因と対処法

お風呂に追い焚き機能がついている場合に注意したいのが、卵が腐ったような臭いです。追い焚き機能は便利で最近では利用している家庭も多いかと思いますが、実は臭いの原因になりやすい場所でもあります。

使用済みのお湯を吸い込んでいるパイプには雑菌がたくさん繁殖しています。正しい掃除の方法を知って、臭いがする前に対策をしましょう。

風呂釜の穴の数を確認しよう
風呂釜に追い焚き機能がついている場合、必ずパイプの穴が空いています。1つ穴、2つ穴と2種類のタイプがありますが、どちらも月に1度程度、定期的な掃除をするのが理想的です。

いずれも酵素系漂白剤もしくは風呂釜洗浄剤で、簡単につけおき洗いができます。

パイプの穴が1つ
パイプの穴が1つの場合は、配管口から約5cm上まで風呂釜に水をはります。次に、酵素系漂白剤か風呂釜洗浄剤をまんべんなく投入し、40度から50度で追い焚きをします。その後2時間から3時間ほど風呂釜をつけた状態にします。この際、汚れが気になる風呂イスや洗面器なども一緒につけても大丈夫です。

つけおきが終わったら一度水を抜いてから、すすぎのために再度同量の水をはります。5分ほど追い焚きをして、また水を捨てましょう。2回ほど繰り返すと、パイプの中に洗浄液と綺麗になった水が循環して、臭いの元となる雑菌を掃除できます。

パイプの穴が2つ
パイプの穴が2つある場合は、まず下の穴をタオルなどで詰めてふさぎます。この時、隙間ができないように気をつけましょう。そして、ふさがっていない上の穴だけに酵素系漂白剤か風呂釜洗浄剤を注ぎ入れます。やかんのように先端が細くなっている容器を使うのがおすすめです。

洗剤を入れた上の穴から、40度から50度のお湯を注ぎ入れ少しの時間放置します。洗剤のパッケージに書かれている時間を参考にしてください。一定時間経ったら下の穴に詰めていたタオルを外し、シャワーの水圧で一気に流します。

風呂釜洗浄剤を使用するときは、必ず手袋を着用しましょう。

まとめ

水回りの中でも大がかりになってしまうため、後回しにしがちなお風呂掃除。臭いや汚れがひどくなってからだと、業者に依頼してもすぐに対処しきれないケースがあります。

この記事を参考に、嫌な臭いの原因を突き止め、掃除法を試してみてください。もしもそれで解決しない場合は、プロの手を借りることも検討しましょう。

なら水道職人 0120-492-315

なら水道職人 0120-492-315