水のコラム

お風呂の臭いを重曹とクエン酸で解決する方法

2021年05月08日  お風呂のトラブル

どこからか臭ってくるお風呂場の嫌な臭いは、浴室内に溜まった汚れが原因かもしれません。
浴槽に溜めたお湯が臭ったり、下水のような臭いやカビ臭のような臭いがしたり、臭いの種類によって原因が異なり、確認すべき場所も違います。

今回はお風呂場の臭いの考えられる原因と、それを解決するための重曹とクエン酸を使った対処法を紹介します。

排水トラップの不具合

下水のような強烈な臭いや硫黄のような腐敗臭がする場合は、排水トラップに不具合が起きている可能性があります。
排水トラップには常に水が溜まっており、下水から臭いが上がってくるのを防いでいます。この排水トラップに不具合が生じると、悪臭が浴室まで上がってきてしまいます。

・対処法
排水口内にはいくつかの部品が取り付けられており、その中で水を溜める役割を担っているのが「封水筒」という太い筒のような部品です。
この封水筒がきちんと取り付けられていなかったり壊れていたりすると、水が干しあがり臭いを防げなくなってしまいます。

自分で取り外せる場合は、新しい部品を用意して正しく交換しましょう。
自分で交換するのに自信のない場合や、腐食が進んでいる場合は、専門業者に依頼した方が良いでしょう。

排水口の汚れ

ドブのような臭いがする場合は、排水口の汚れが原因だと考えられます。
排水口の中には、石鹸、シャンプー、髪の毛、皮脂など、たくさんの汚れが流れていきます。このような汚れは雑菌のエサになり、ヌメリや臭いの原因になります。

・対処法
排水口をきれいに掃除することで、臭いを解消することができます。
重曹とクエン酸(お酢)を使って掃除しましょう。

1. 排水口に取り付けられている部品を全て取り外し、ゴミや髪の毛を取り除きます。
割り箸を使うときれいに除去できます。
 
 
2.取り外した部品それぞれに重曹を振りかけて、使い古しの歯ブラシでこすります。
 
 
3.排水口の中には重曹1カップを振りかけて、クエン酸水を注ぎ入れます。
クエン酸水は水1カップにクエン酸小さじ1杯を混ぜて合わせて作ったものです。
また、クエン酸の代わりにお酢を使っても、同じ効果が期待できます。
 
 
4.重曹とクエン酸が化学反応を起こし、泡がシュワシュワと出てきて汚れを浮かせます。
排水口周りも歯ブラシでこすることで、汚れをきれいに落とすことができます。

風呂釜の汚れ

「浴槽に溜めたお湯が生臭い」「お風呂場にコバエが飛んでいる」という場合は、風呂釜の汚れが原因かもしれません。
風呂釜はお湯を沸かすための装置で、浴槽と配管が繋がっています。
浴槽内の水を吸い込み、装置内で温めて吐き出すので、浴槽内の汚れが配管にも流れ込みます。
そして、配管に汚れが溜まって臭いを発生させるのです。
排水口をこまめに掃除しても臭いが改善されない場合は、風呂釜が汚れている可能性があります。

・対処法
風呂釜の掃除は市販の風呂釜専用の洗剤を利用すると、手間なく簡単にきれいになります。ただし、風呂釜には2つ穴の「自然循環タイプ」と1つ穴の「強制循環タイプ」があり、それぞれ洗剤や掃除方法が異なるので、よく確認して掃除しましょう。

換気扇に発生したカビ

カビのような臭いがする場合は、換気扇の中にカビが生えている可能性があります。
湿気の多いお風呂場の換気扇にホコリが溜まると、黒カビの原因にもなります。
また、換気扇にカビが発生した状態で換気扇を回すと、そのたびにカビ胞子をまき散らしてしまい、お風呂場を掃除してもカビがすぐに生えてしまいます。

また、換気扇にカビやホコリが溜まっていると、換気扇としての機能も不十分になり、カビが生えやすい状態になってしまいます。

・対処法
換気扇を掃除するために、部品を取り外して汚れをきれいに落としましょう。
特に、「シロッコファン」と呼ばれる筒状の羽根は汚れやすいので、毛足の長いブラシを使ってしっかりとホコリを取り除いてください。

壁や床の汚れ

汗臭いようなもわっとする臭いがする場合は、壁や床の汚れが原因だと考えられます。
体から出る皮脂や垢が壁や床に付き、そのまま時間が経つと酸化して汗のような臭いになります。
お風呂場の床は水が溜まりやすいので、雑菌が繁殖する前に掃除しないといけません。

特に、排水口周りや溝のある箇所は乾きにくいので、ピンクヌメリがすぐに発生してしまいます。

このピンクヌメリは軽くこするだけで簡単に落とすことができますが、増殖スピードが速いので、取り除いてもまたすぐに生えてしまいます。
また、放置すると黒カビが発生してしまうので、こまめに掃除することが大切です。

・対処法
壁や床の汚れは、重曹とクエン酸を使って掃除をすると効果的です。
方法は、ぬるま湯300ml~400mlに、重曹とクエン酸を2:1の割合になるように加え、よく混ぜ合わせたらスプレー容器に入れます。
このスプレーを汚れの気になるところに吹きかけて、15分~数時間放置してお湯を流すだけです。

臭いが改善しない場合は専門業者へ

今回は、お風呂場の臭いの原因と対処法について紹介してきました。
お風呂場はどうしても湿気がこもりやすくなるので、こまめに掃除することが大切です。しかし、掃除をしっかりしても臭いがなかなか改善しないこともあります。
その場合は、排水口の奥に汚れが詰まっている可能性もあります。
自分では取り除けない詰まりの場合は、専門業者に修理を依頼しましょう。

なら水道職人は奈良市を中心として桜井市や生駒市、天理市や五條市、御所市など奈良県内全域の水回りのお悩みやお困りごとを解決いたします。
修理やご相談の受付は年中無休で行っておりますので、お風呂の臭いの原因や対処法がわからない場合も、お気軽にご相談ください。

なら水道職人 0120-492-315

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