水のコラム

お風呂の蛇口が水漏れしている!?原因と対処法【水道職人:公式】

2024年12月05日  水漏れトラブル


お風呂場は水漏れトラブルが起こりやすい場所です。
お風呂場には蛇口やシャワーといった水まわり設備品があり、これらの設備から水漏れが起きてしまうのです。
 
蛇口やシャワーは、経年劣化や破損で水漏れしてしまいますが、具体的にはどのような原因で水漏れに発展するのでしょうか。
 
今回は、お風呂の蛇口やシャワーで水漏れする原因、対処法についてご紹介します。
 

蛇口やシャワーで水漏れする主な原因


蛇口やシャワーからの水漏れは、パッキンの劣化、蛇口内部部品の損傷、蛇口の緩み、水圧の問題などが原因として考えられます。
 

パッキンの劣化

蛇口やシャワーといった水まわり設備では、パッキンというゴム製の部品が使用されています。
パッキンは経年劣化で薄くなったり、繰り返し動きが加わることで摩耗し薄くなるでしょう。
パッキンの厚みがなくなり薄くなると、蛇口のハンドルなどがしっかりと閉まらなくなり、水漏れしてしまいます。
 
またパッキンはゴムで造られていますが、水に長期間さらされることで、ゴムも劣化していくことがあるのです。
パッキンが劣化すると脆くなり、切れやすくなったり、崩れやすくなったりするでしょう。
 

蛇口内部の損傷

蛇口の内部に使用されている部品が損傷することで、蛇口から水漏れすることがあります。
 
シングルレバー混合水洗の内部には、バルブカートリッジと呼ばれる部品が入っています。
バルブカートリッジは経年劣化で損傷することがあり、バルブカートリッジが損傷すると、水漏れが起きてしまうのです。
シングルレバー混合水栓の場合、バルブカートリッジの損傷による水漏れが多い傾向にあります。
 
またサーモスタット混合栓の場合、切換え弁の部分が損傷し、水漏れすることもあります。
切換え弁はシャワーと蛇口を切り替える役割を持っているでしょう。
切換え弁が損傷している場合、シャワーと蛇口への切り替えができなくなることもあります。
シャワーか蛇口のどちらか片方しか使用できなくなったときや、切り替えても水圧が少ない場合、切換え弁の損傷が考えられます。
 

蛇口の緩み

経年劣化により、蛇口の接続部分や、ハンドルの接続部分、シャワーの接続部分などが緩むことがあります。
緩みが発生すると、緩んだ部分に隙間ができ、水漏れしてしまうことがあるでしょう。
 
蛇口本体やハンドル、シャワーなどの接続部分を触ってみて、緩いと感じるとき、軽いと感じるときは、緩んでいる可能性があります。
 

水圧の問題

水圧が強すぎると、蛇口は水圧に耐えられなくなり、破損することがあります。
水圧で蛇口が破損すると、閉められず、水が出っ放しになることがあるでしょう。
 
通常の使用の範囲では、水圧が強すぎると感じるほどの勢いで吐水されることはないかもしれません。
しかしハンドルを全開にしてしまったり、止水栓を開けすぎて水圧が変わってしまったりすると、水圧が強くなることがあります。
このような場合に、蛇口が水圧に耐え切れず、破損してしまうのです。
 

シャワーの仕様

シャワーの中には、シャワーヘッドの中にたまっている残留水を吐水する仕様を持った製品があります。
残留水を吐水するシャワーの場合、シャワーの使用後に水がポタポタと落ちてきても問題はありません。
 
ただしいつまでも止まらないときや、残留水を吐水する仕様ではないシャワーで水が落ちるようになった場合、水漏れが疑われるでしょう。
 
残留水の場合、シャワーヘッドを軽く振って残留水を出しきることで止まるので、水漏れかもしれないと思ったときは、シャワーヘッドを振ってみてください。
なお残留水の場合でも、時間差で出てくることがあります。
これは温度変化や気圧の変化で起きる現象のため、水漏れではありません。
 
参考:浴室のシャワーヘッドから水がポタポタ漏れる┃LIXIL
 

水漏れの原因ごとの対処法


水漏れを対処する方法は、水漏れの原因によって異なります。
 

パッキンの劣化が原因のとき

蛇口にはケレップとも呼ばれているコマパッキンや三角パッキン、Uパッキンなどが使用されています。
使用されているパッキンは蛇口の部位ごと異なるため、交換したい部分のパッキンを準備し、交換しましょう。
 
必要なパッキンは蛇口の品番から調べられます。
またパッキンには寸法があるため、同じパッキンが販売終了などで手に入らないときは、寸法が同じ代替品を準備しましょう。
 
パッキンを交換するときは蛇口の止水栓、もしくは水道の元栓を閉めてから交換してください。
パッキンの交換は、一般的にはモンキーレンチなどでハンドルを取り外し、上から順番に分解していくことで交換できます。
ただし蛇口によって手順が異なることがあるため、施工手順書を確認しながら交換してください。
 

蛇口内部の損傷が原因のとき

バルブカートリッジやサーモスタット混合栓の切換え弁を交換するときも、蛇口の止水栓や水道の元栓を閉めてから作業しましょう。
パッキンと同様に、新しい部品は蛇口の品番から探してください。
 
バルブカートリッジや切換え弁の交換は、押さえている部品を取り外す必要があるため、ペンチなどの先端が細くて掴める工具も準備しましょう。
また押さえている部品の中には、取り外せない部品も存在します。
施工説明書をしっかりと確認し、作業してください。
 
取り外せない部品を無理やり取り外そうとすると、その部分が破損してしまい、蛇口本体の交換が必要になります。
 
バルブカートリッジも切換え弁も、ハンドルの下にあります。
ハンドルから順番に取り外してください。
 

蛇口の緩みが原因のとき

蛇口やハンドル、シャワーの接続部分が緩んでいるときは、締め直せそうであれば締め直してください。
締め直せないときは、蛇口を取り付け直しましょう。
 

締め直す

締め直すときは、力を入れすぎると破損につながる恐れがあるため、一気に力を加えることは控えましょう。
少しずつ締めていき、少し締めるたびに緩みが改善しているか確認しましょう。
 
また締められるときは緩んでいる証拠だと、回す手が止まるまで締めてしまうと、接続部分が食い込み、破損する可能性があります。
締め直すときは十分に注意してください。
 
なお、ナットのような接続部分の締められそうな部品がない場合、締めることは控えてください。
緩さはもともとの仕様の可能性もあるため、締めようとすると破損につながります。
 

取り付け直す

蛇口の根元部分が緩んでいるときは、蛇口を引き抜き、蛇口の根元に巻かれているシールテープを巻き直しましょう。
その後に取り付けることで、緩みが改善する可能性があります。
 
蛇口を取り付け直すときは、水道の元栓を閉めて作業した方が良いでしょう。
止水栓では止水栓の上の部分からしか、止水できません。
蛇口の取り付け直しは、水道管につながっている蛇口を引き抜いての作業となるため、止水栓では止水できません。
 
シールテープを巻いた後の蛇口は、必ず一方向に回すようにしましょう。
回しすぎたかもしれないと反対方向に回して位置を戻した場合、シールテープを巻き直すところからやり直してください。
そのままにしておくと、水漏れが繰り返します。
 
水道職人チャンネルでは、蛇口の交換方法を公開しています。
取り外し方や取り付け方もご紹介しているため、取り付け直す際の参考にしてみてください。
 
参考:水道職人チャンネル
 

水圧が原因のとき

ハンドルを半分程度開けた程度でも水圧が強いと感じるときは、水圧を下げた方が良いでしょう。
水圧は止水栓を閉めることで下げられます。
 
ハンドルを全開にしない限り水圧に問題がないという場合は、ハンドルを開けるとき全開にしないように気を付けましょう。
小さなお子様がいて全開してしまう場合や、ペットがいて蛇口を開けてしまう場合は、水圧を下げておく方が安心です。
 
水圧を下げた場合、蛇口やシャワーを使用するときに、閉める前と同じ使用方法では水圧が足りないと感じるため、ハンドルの開け方を調整してください。
 

シャワーの仕様が原因のとき

時差で残留水が出てくる場合、気になるということもあるでしょう。
気になってしまうときは、シャワーヘッドを振って残留水を出しきってください。
 
ただし、残留水が出てくる時間が長いときは、シャワーヘッドが損傷している可能性があります。
シャワーヘッドの交換を検討した方が良いでしょう。
またシャワーホースに穴が空いていることが原因で水漏れし、シャワーヘッドから水漏れしているように見えることがあります。
シャワーホースからの水漏れが疑われる場合は、シャワーホースを交換しましょう。
 
シャワーヘッドの交換は、シャワーヘッドのみを交換できるシャワーの場合、取り外して取り換えることで簡単に交換できます。
しかしシャワーホースごと交換するタイプや、シャワーホースを交換したい場合、蛇口の取り外しなどが必要になることがあります。
自分で交換するには難易度が高めの作業となるため、なら水道職人などの、水道修理業者に依頼しましょう。
 

対処ができないとき

水漏れの原因が判断できないときや、自分で修理しても改善しないときは、なら水道職人などの、水道修理業者に相談してください。
 
自分で解決できれば費用は抑えられますが、水漏れの原因が特定できないのに修理しようとすると、水漏れが直るどころか悪化する可能性があるでしょう。
原因を特定できている場合も、修理して直らないときは、なら水道職人などに相談するようにしてください。
修理しても直らないときは、水漏れの原因が一つではない可能性や、蛇口本体が破損していて修理では直らなくなっている可能性があるでしょう。
 
なら水道職人などでは、作業員が現場でしっかりと点検して原因を特定し、修理や交換について案内します。
 

蛇口からの水漏れを予防する方法


お風呂場の蛇口から水漏れすると、お風呂に入れないといった困った状態になることがあります。
水漏れを予防するために、定期的に蛇口の点検をしたり、蛇口の使用法に注意したりしましょう。
 

乾燥しているときに水漏れを点検する

蛇口を点検するときは、お風呂場を使用しない時間帯がおすすめです。
お風呂場が水で濡れた状態では、水漏れしているかの点検ができない可能性があります。
 
またお風呂場は水はけが良いものの、乾燥に時間を要する場所です。
お風呂に入って数時間程度では乾燥していないことがあるため、お風呂場を使わない日中などに点検すると良いでしょう。
 
浴室換気乾燥暖房機を使用している場合、洗濯物を乾かした後なども、お風呂場が乾燥しているため、水漏れの点検におすすめの状態です。
 

蛇口は丁寧に扱う

蛇口のハンドルやシャワーホースなど、蛇口は丁寧に扱うようにしましょう。
 
蛇口のハンドルを開閉するときはゆっくりと行い、水圧の影響を受けないように配慮してください。
また蛇口に力をかけることも控えましょう。
押さえつけるように力をかけてしまうと、蛇口の破損につながります。
吐水パイプ(スパウト)やハンドルは、力をかけることで折れてしまうことがあるでしょう。
 
蛇口の中にはシャワータイプになっている蛇口があり、ホースを伸ばして使用できます。
ホースには可動域が決まっており、可動域を無視して伸ばそうとすると、ホースが外れてしまうことや、元に戻らないことがあります。
ホースが動かなくなると蛇口本体の交換に発展することもあるでしょう。
 
お風呂場にシャワータイプの蛇口を設置している方は少ないと思いますが、設置している場合は注意してください。
 

お風呂場の蛇口の水漏れを放置したらどうなる?


お風呂場の蛇口からの水漏れを放置すると、水道代の高騰や、水資源の無駄使いにつながります。
 
値上げが続いている昨今、水道の基本料金や、従量課金の料金も値上げになっています。
水漏れで起こる水道代への影響は、水漏れが悪化し、漏れ出る量が増えるまで気が付かないケースがあるでしょう。
しかし塵も積もれば山となるという諺の通り、少量の水漏れによる水道代の加算も、積もり積もれば大きな金額になるのです。
 
また水道代が値上がりした分だけ、水資源も無駄になっています。
水漏れを放置せずに早急に解決することで、水道代への影響や水資源の無駄遣いを防げるでしょう。
 
奈良市企業局では、水道料金の早見表や、自動計算ページを公開しています。
自動計算ページでは、契約している口径と使用量を入力することで、水道代の予想請求額を算出できます。
水漏れが疑われるときは、水道メーターで使用量を確認し、計算してみてください。
高騰している場合、水漏れの原因次第では、減免制度を使用できる可能性があります。
 
参考:水道料金について 料金表、早見表┃奈良市企業局
 

水漏れはなら水道職人へ!


お風呂場の蛇口からの水漏れは、なら水道職人にお任せください!
なら水道職人では、水漏れやつまりなど、水まわり全般のトラブル対応を承っております。
 
お風呂場の蛇口からの水漏れは、お風呂場という環境のこともあり、気付くのが遅れやすい水漏れです。
水道料金の明細を見て気が付かれる方も多く、水道代の高騰に悩まれる方もいらっしゃいます。
 
蛇口の水漏れは修理で改善するケースも多いですが、設置してから10年以上経過している蛇口は、修理しても繰り返し破損する恐れがあります。
修理よりも蛇口の交換の方が高くなるため修理を選択したものの、修理を繰り返すことで交換するよりも高くなるというケースもあるのです。
 
なら水道職人では、お客様に修理と交換のメリットやデメリットをお伝えし、お客様にご判断をいただいております。
高い方の方法を、無理やり押し売りすることはないのでご安心ください!
 
なら水道職人は、地域密着型のサービスを提供しています。
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