水のコラム

お湯を使ってトイレつまりを直す方法は?事前準備と分けて解説

2024年05月17日  トイレ

水トラブルは突然起こります。トイレつまりを自力で直そうにも、専用の道具がなく困惑する方も多いでしょう。そんな時に有用なのがお湯です。

特別な道具がなくても、お湯とバケツさえあればつまりが解消できる可能性があります。ただし、誤った方法で作業を行うと、便器を破損する危険性があるため注意が必要です。そこで今回は、お湯を使ったトイレつまり解消法の正しい手順や事前に準備すべき内容について詳しく解説します。

お湯を使ってトイレのつまりを解消するための事前準備

事前準備をしっかりと行うことで、作業を安全かつ効果的に進められます。それぞれを詳しく見ていきましょう。

つまりの原因がお湯で溶けるものか確認する

トイレがつまる原因を大きく分けると、水に流せるものと流せないもの2つです。たとえば、本来、水に溶けるトイレットペーパーや排泄物、嘔吐物などが原因となっているケースでは、お湯を使うことでやわらかくして溶かし、流れやすくすることが可能です。

一方、おむつや生理用品、文房具、ペットのトイレ砂が原因のケースで、お湯を使用するとつまりを悪化させる可能性が高くなります。とくに、おむつや生理用品は水を含んで膨張しやすいため、注意が必要です。無理に自力で取り除こうとせずに、専門業者に相談しましょう。

止水栓を閉める

トイレからの水漏れは、不快な臭いや清掃の手間を増やす原因です。止水栓を開いたまま作業を開始すると、意図せず水が流れたり溢れたりする可能性があります。作業効率が悪くなるだけでなく、水害が及ぶリスクもあるため、必ず止水栓を閉めておきましょう。

トイレの止水栓は、水の流れを止めたり、量を調節したりという2つの主な役割があります。通常、止水栓は開いた状態にあり、開度を調整することで水量のコントロールが可能です。どの種類の止水栓も、時計回りに回すと簡単に水を止められます。

また、止水栓の設置場所はトイレの種類によって異なりますが、一般的には床や壁面に設けられています。ただし、ウォシュレットを備えた温水便座は、別途ウォシュレット用の止水栓が設置されていることがあるため、しっかりと確認しましょう。

床や壁が汚れないようにシートで覆う

作業中に水が周囲に飛び散ることを想定して、事前に新聞紙やビニール袋、ビニールシートなどを使って、作業エリアの床や壁を覆いましょう。

壁に貼り付ける場合は、両面テープやマスキングテープを使用して、シートがズレないようにします。床に敷くシートも、しっかりと固定しておくことで、作業中に動いたり押されたりするのを防ぎます。

作業を開始する前にしっかりと養生することで、清掃の手間を省け、後片付けが簡単になるでしょう。

便器の水を汲み出す

便器の水が多く溜まっている状態でお湯を注ぐと、あふれたり、お湯がすぐに冷めてしまったりと、作業効率が低下する可能性があります。

便器内の水を汲み出すには、バケツや灯油ポンプを使用して排水します。バケツなどがない場合は、紙コップやペットボトル、牛乳パックなどでも代用が可能です。通常の水位に近づくまで排水してから作業を開始しましょう。

また、くみだす道具が用意できない場合は、雑巾や新聞紙を使用して水を吸い取る方法も有効です。

必要な道具をそろえる

最後に、作業に使用するお湯とお湯を流すバケツを事前に準備しましょう。バケツを用意するのが手間だと感じる場合は、やかんから直接お湯を流しても構いません。ただし、熱湯をそのまま使用しないようにしましょう。

また、お湯の使用に科学的根拠はありませんが、おおよそ40〜60° 前後のお湯が最適です。熱湯は、便器のひび割れや配管などの損傷を引き起こす可能性があるため温度には注意が必要です。

お湯の量は多めに用意するとよいですが、あまり多すぎると作業が妨げられる可能性があります。片手で持てる程度の量を用意しましょう。

お湯を使ってトイレのつまりを解消する方法

効果を最大化するためにも、正確な手順で作業を行いましょう。手順を誤ると、さらなるトラブルが発生する危険性もあります。

以下で紹介する手順を参考に、慎重に行いましょう。

1.お湯をバケツで便器にそそぐ

最初に、バケツに入れたお湯を便器へ注ぎましょう。

お湯を流す際には、適度な高さからゆっくりと流します。この際は、水圧や勢いを利用してつまりを押し流す効果を最大限に引き出すことが重要です。ポイントは、勢いを抑えること、排水口を目指して流すこと、高い位置から流すことの3つです。

お湯を流す際には、腰の高さくらいの位置からバケツを持ち上げます。ただし、勢いをつけすぎないように注意しましょう。勢いが強すぎると、お湯が跳ね返ってしまい、奥まで効果的に届かない可能性があります。そのため、力を抜いてゆっくりとお湯を注ぎ込むイメージで作業を行いましょう。

2.一時間程度放置する

お湯を流した後に1時間程度放置することで、異物をやわらかく溶かし、流しやすくなります。

しかし、長時間放置すると、悪臭や水漏れなどの二次被害のリスクがあります。仮に、トイレつまりが直らなくても、放置せず、ほかの方法を試したり、専門業者に依頼したりすることを検討しましょう。

3.トイレのつまりが解消されているか確認する

つまりが完全に解消されているのかは、便器内の水位がもとに戻っているかで確認しましょう。トイレが詰まっている状態では、通常よりも水位が上がっているケースがほとんどだからです。

洋式トイレの適正な水位は、便座の下にあるくぼみが水でちょうど満たされる程度の高さです。しかし、目視だけで水位を確認するのは困難なため、バケツを使って水位を再度確認することをおすすめします。水位が正常で、レバーを引いて便器の水が流れれば、つまりは解消されています。

すべての確認が終了したら、養生のために設置したシートを処分し、作業完了です。また、つまりが解消されていない状態で止水栓を開くとトイレが水浸しになる危険性があります。完全に解消されるまで、止水栓を開けないように注意しましょう。

1~3の手順を繰り返す

1回の試みでは解消されないつまりも、繰り返すことで解消されるケースも少なくありません。つまりの解消が1時間の放置で見られない場合は、1〜3の手順を何度か繰り返します。

ただし、何度試しても症状の改善が見られない場合は、専門業者への依頼を検討しましょう。

自分で直せない場合は業者に依頼しよう

トイレつまりの原因は多岐にわたります。すぐに解消されない場合や原因がわからない場合は、早めに専門業者に依頼しましょう。

お湯で解消されなければ、つまりの原因が水に溶けない異物だったり、排水管が劣化していたりなどのさまざまな原因が考えられます。このような状況で無理に自己解決を図ると、異物をさらに押し込めるだけでなく、便器の水が溢れて電気系統が壊れる危険性もあるので、慎重に対処する必要があります。

また、トイレは生活に欠かせない場所であり、日常的に頻繁に利用される水回りのひとつです。緊急性が高い状況を悪用して高額な料金を請求する業者も存在します。そのため、トイレが詰まった際には焦らず、適切な修理業者を慎重に選ぶことが重要です。

専門業者を選ぶ際には、料金や技術力、スピード対応、接客マナー、アフターフォローなどを考慮し、信頼できる業者を選びましょう。

まとめ

お湯の活用は、緊急時にすぐに実践できる簡単な方法です。手軽な方法ですが、すべてのつまりの原因に対処できるわけではありません。お湯で解決できなければ、つまりの原因が水に溶けるものではなく、重症化やより根本的な問題が存在する可能性があります。

そのため、状況に応じて適切な対処方法を検討することが重要です。また、トイレがつまると、水漏れや悪臭の原因になります。家を長期間空ける際は、常につまり気味の状態が封水切れを招きやすくなるため、注意が必要です。

解決できない場合は、迷わず専門業者に依頼しましょう。しが水道職人では、地元滋賀に密着した水道修理のプロが、年中無休、24時間受付体制で水回りのトラブル対応を行っています。お見積もりも無料なため、ぜひ気軽にお問い合わせください。

なら水道職人 0120-492-315

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