水のコラム
洗面台の蛇口水漏れを解消するためには?種類別修理方法とパッキンなどの交換方法も解説
洗面台の蛇口水漏れを解消するためには?種類別修理方法とパッキンなどの交換方法も解説
「洗面台の蛇口から水が漏れ出している」「自分で修理できるだろうか?」このような悩みを抱えている方はいるかもしれません。蛇口の水漏れ対処は、きちんとした知識があれば自分でも解消できる可能性があります。
そこで今回は、洗面台の蛇口水漏れを解消する方法について解説します。
まずは必要な工具を用意
まずは、修理に必要な道具類を準備しましょう。
モンキーレンチ
この工具は、蛇口のある大きいサイズのパーツを回すのに使用します。モンキーレンチは、アゴと言われる挟み込むところの開閉を調節できます。さまざまな種類のパーツに使用できるのでかなり便利です。
ウォーターポンププライヤー
ウォーターポンププライヤーは小さいボルトやナット類をつかむ際に用います。モンキーレンチと比較してアゴの箇所がか細いので、小さいパーツでもトラブルなく作業可能です。また、アゴが開く範囲を調節できます。
精密専用ドライバー
ドライバーは蛇口のパーツを留めるネジ部分を回し、着脱する際に使用します。特に準備が必須なのは、精密専用ドライバーというミニサイズのネジを回せるものです。
蛇口の規格によってはミニサイズのネジを使用しているので、精密専用ドライバーの方が細かい修理作業に向いています。当然、精密専用ドライバーでも通常サイズのネジを回せるので安心です。
ピンセット
ピンセットは蛇口の中身にあるパーツを着脱するためのものです。ピンセットの規格や形状はどんなものであっても問題ありません。物を掴める機能があれば支障がないです。
水道の元栓を閉める
続いて水道の元栓を閉めましょう。
本来元栓とは、家全域の水流をマネージする栓のことです。修理作業をしている最中に蛇口部分から水が出てこないように、確実に元栓を閉めなければなりません。
ちなみに水道の元栓がある場所は以下のところです。
・戸建て住居やアパートメント:土地内の地面にある「量水器」という蓋の内部
・マンションなどの集合住宅:玄関のそばにある金属製ドアの内部
洗面台で使用される蛇口は3タイプ
「蛇口」には複数種類あり、そのタイプによって設置されているパーツも変わってくるので、自宅の蛇口がどの蛇口タイプなのか知っておく必要があります。
洗面台に頻繁に使用されるのは下記の3通りです。
シングルレバー型混合水栓
単一のレバーパーツで水温や水分量を調節します。
ツーハンドル型混合水栓
水・お湯の分量を各ハンドルパーツで調節します。
単一型混合水栓
水の水分量だけを調節します。
各蛇口タイプの水漏れする理由や修理の手順を解説します。
はじめにシングルレバー型混合水栓の場合です。修理作業前に、シングルレバー型混合水栓の仕組みをしっかりみておきましょう。
シングルレバー型混合水栓のケースでは、以下の3地点から水漏れしやすいです。
・吐水口、レバーパーツ下部
吐水口やレバーパーツの下部からポタリと水が漏れるとき、カートリッジと言われるパーツが壊れていることが多いです。劣化しきっている時は、買い換えるといいでしょう。
・スパウト部分
スパウトの上部、または下部から水が漏れるケースでは、各自理由が異なります。スパウトの上部分から水が漏れる理由は、カートリッジ部分の消耗、スパウトの下部分から水が漏れる理由はパッキンの消耗です。
こちらも経年劣化などしているケースでは、買い替えを検討しましょう。
次に、ツーハンドル型混合水栓の場合です。修理作業前に、その仕組みをしっかりと理解しておきましょう。
ツーハンドル型混合水栓で水漏れしやすいのは、下記の2地点です。
・吐水口付近
吐水口から水漏れしているとき、ケレップもしくはスピンドルが消耗している場合が多いです。
・ハンドルパーツ部分
ハンドルパーツ部分から水が漏れている場合、カバーナット部分の緩まり、三角型パッキンの消耗が理由です。稀に、ネジを締め直すと水漏れが止まることもありますが、長年使用している場合は、劣化が進行しているので取り替える必要があるでしょう。
最後に、単一型水栓の場合です。先の2種類と同様にその仕組みをきちんと理解してから作業開始しましょう。
単一型水栓の水漏れしやすい箇所は、以下の2つです。
・吐水口部分
吐水口からチョロリチョロリと水が漏れている場合、ケレップというパーツが消耗していることが多いです。長年使用している場合は、パーツ交換して対応しましょう。
・ハンドルパーツ部分
ハンドルパーツ部分から水が漏れているケースでは、ハンドルパーのすぐ下にある三角型パッキンが消耗していることが理由です。
この場合も、三角型パッキンを交換することで解消されることがほとんどです。
失敗をさけるためにすべき3項目
以上、各蛇口種類の仕組みと修理対処について解説しました。すぐに修理したいと思うかもしれませんが、誤って蛇口を全交換することになっても大変です。そこをグッと堪えて、まずは失敗を避けるための3項目を把握してから作業を開始してみてください。
パーツを紛失しない
セオリーの中のセオリーですが、作業最中にパーツを紛失したり破損したりすることがないように注意しましょう。
仮にパーツが不足すると、元々購入せずに済んだパーツを購入するはめになります。その紛失したパーツの販売期間が終了している場合、蛇口全部を交換する必要が出てきます。
その場合余計な出費になってしまうでしょう
加えて蛇口が使用できない期間が起こってしまうので、とても不便な生活をすることにもなります。
パーツの買い間違えには要注意
修理の内容によっては、新品のパーツと交換する必要が出てきます。その場合は、買い間違えに気をつけましょう。
蛇口のパーツ類はいずれも極小で、とても見分けづらいです。したがって、買い間違えることもしばしばあります。仮に買い間違えるとムダな出費になる上、強引に蛇口に取り付けようと思って破損させてしまうこともあるでしょう。
よって、自宅の蛇口の製品メーカーや品番を確かめ、適したパーツを購入してください。
製品メーカーや品番は、蛇口の根元や裏面にあるシールで確かめられます。もし不明なときは取扱説明書を確認したり、製品メーカーの公式サイト内で検索したりするとわかるでしょう。
ナットを強くしめない
修理の作業工程によっては、取り外したナット部分を締め直すことがあるかもしれません。そのときは、ナット部分を締めすぎないように注意してください。
正しいと思ってきつく締めると、レバーパーツやハンドルパーツ部分、スパウトが固まっていて動かせなくなる場合があります。その状態のままで強引に動かすと、蛇口そのものが被害を受けてしまう可能性もあるでしょう。
したがって、ナット部分を締める際は動かなくなってないか確かめながら、適度の締め具合にしましょう。
修理に自信が持てない場合は専門家
自分で修理するのが心配な人、確実に直したい人に最適な方法は、水道修理の専門家、つまり水道修理専門業者に修理してもらうことです。
水道修理業者の場合、蛇口のことを熟知しているので、迅速に丁寧に修理をしてくれるでしょう。
まとめ
今回は、洗面台の蛇口水漏れを解消するための種類別修理方法とパッキンの交換方法も解説してきました。蛇口は毎日触れて必ず使用するものです。したがって、パーツ類の消耗や不具合もよく起こるでしょう。
ちょっとした異変を感じたら、すぐに点検して原因を探ってみてください。今回お伝えした内容が役立つかもしれません。