水のコラム

排水口からボコボコ音がする!音の原因と解消方法をわかりやすく解説

2023年05月23日  水回り

洗面所やキッチンなどを使って水を流したときに、排水口の奥の方からボコボコと変な音が聞こえたことはないでしょうか。

なんだろうと思いながらも、音がする以外に変わったこともないから、そのままにしてしまいがち。しかし、このボコボコ音、実は排水管内でトラブルが起きているサインかもしれません。

排水口から聞こえるボコボコ音の原因と、音を止める方法を解説します。

排水口からボコボコ音がする主な原因は2つ

キッチンや洗面所で水を流した時に、排水口からボコボコ変な音が聞こえてくる主な原因は2つあります。

空気が取り込めずに、排水しにくい状況になっている。
排水管の中で、スムーズに排水を行うためには適切な量の空気が必要です。密閉された容器の中の液体を出す時、1箇所に穴を開けただけでは、中の液体は出てきませんよね。

もう1箇所穴をあけて、空気の入口を作ると、中身がスムーズに出てきます。排水管も同じ原理で、排水口の他にもう1箇所空気の入口がないとスムーズに排水できないのです。

空気が取り込めずに、ボコボコと音がしている場合は通気弁という部品を取り付けることで解決できます。通気弁は、排水口とは別のルートから必要な空気を取り込み、スムーズな排水を助けます。

排水口がつまりかけている警告音
一般的に、排水口のボコボコ音の原因のほとんどは、排水口のつまりによるものです。排水管にごみが詰まって、空気が断続的に通ることで、ボコボコという音が出ます。変な音がするだけでなく、音とともにイヤな臭いがすることもあります。

排水管のつまりかけが原因で、ボコボコと音がしている場合は、大きなトラブルになる前に早めに対処することが大切です。排水管のつまりを取ることで、変な音や臭いの発生もほとんど解消されます。

排水口のつまりを取って、ボコボコ音を止める方法

排水口からボコボコ変な音がする原因で、最も多いのは排水管のつまりです。ほとんどのボコボコ音は、つまりを解消することで収まります。次に、排水管のつまりを解消する方法をご紹介します。

お湯を流す
キッチンの排水口がつまる原因の多くは油汚れです。洗面器一杯ほどの40℃~50℃くらいのお湯を、排水口に直接一気に流し込みます。

油汚れが多いので、水よりもお湯の方が効果的です。40~50℃のお湯よりも熱湯の方が、より効果的ではないかと考える方もいると思います。

しかし、排水管は塩化ビニール製の物が多く、耐熱温度が60℃程度です。あまり熱いお湯だと、排水管を傷める原因になりかねません。熱湯の使用は避けが方がよいでしょう。

重曹と酢を使う
重曹に酢(クエン酸)をかけると、反応して発泡し、つまりや臭いを除去してくれます。重曹と酢(クエン酸)を2:1の割合で使うのがおすすめです。あまり大量に入れると、逆につまりの原因になってしまうので注意してください。

排水口に重曹を振り入れ、酢(クエン酸)をかけて、30分ほど放置します。最後にお湯で洗い流してください。重曹は100円ショップでも手軽に買えるので、常備しておくとキッチン周りの掃除に役立ちます。

ラバーカップ
ラバーカップはトイレのつまりを解消するためによく使われますが、キッチンや洗面所のつまりの解消にも活躍します。トイレに使うときと同じように、シンクに水を少し貯めます。

次に、排水口にラバーカップを押し当ててゆっくり押し込み、その後一気に引き抜きます。1回でつまりが解消されない場合は、数回繰り返します。小さめのラバーカップを、キッチンや洗面所用に置いておくと便利です。

真空式パイプクリーナー
真空式パイプクリーナーは、ラバーカップと同じ仕組みで、つまりを吸引して解消します。仕組みは同じですが、ラバーカップより吸引力が強いです。

吸引力は強くても作業はとても簡単で力も必要ないため、女性でもラクに扱えるのが真空式パイプクリーナーのよい点です。手軽に使えるので、つまりやすい場合は1つあると便利です。

ワイヤーブラシ
ワイヤーブラシは、ワイヤーの先にブラシがついている道具で、パイプの清掃グッズとしてホームセンターなどでも販売されています。

排水口から先端のブラシを挿入し、ゆっくりと進め、回転させたりしながらパイプの内側の汚れをこすり取ります。複雑にカーブしている排水管内部の清掃もできる上、排水管の途中に引っかかっている物も取り除けるので、とても便利です。

パイプクリーナーを等の薬品
市販されているパイプ用の洗剤を効果的に使うためには、40~50℃のお湯に容器ごと入れて、洗剤を温めてから使うことです。

排水口に一定量を流し込み、30分ほど放置した後、水を一気に流すだけの簡単な作業です。パイプクリーナーは、薬品の力で強力に汚れを分解します。説明書をよく読み、取り扱いには充分注意しましょう。

高圧洗浄機
高圧洗浄機があれば、排水管のつまりの解消に役立ちます。ひどいつまりの清掃に効果的ですが、経年劣化により排水管がもろくなっている場合には排水管を傷つけてしまう恐れもあるので注意してください。

高圧洗浄機をお持ちでない場合や、自分での作業に不安がある方は、高圧洗浄機での掃除を業者に依頼することも可能です。

業者に依頼した場合にかかる費用

ご紹介した方法をためしてみたが、排水口からするボコボコ音が止まらない、つまりが解消されない場合には、他の原因があることも考えなければなりません。

つまりの解消は作業の種類によっても、料金が異なります。一般的に高圧洗浄機を使った掃除は高くなりやすく、20,000円~10万円が目安です。

高圧洗浄機の他に、トーラーやドレンクリーナーでつまりを削り取る方法があります。
この方法では、一般的な戸建て住宅の1階、キッチンのつまり解消で10,000円~30,000円が目安です。

排水口のつまり解消を業者に依頼する場合に、注意しなければならないのは、排水管の長さによって料金が変わる作業であるという点です。

つまりが起こっている箇所までの距離が長くなればなるだけ、追加料金が発生して高くなっていきます。また、つまりを解消する作業の前に、つまりの有無や状況を確認するための調査をすることがあります。

調査費用の目安は1万円前後ですが、内容によっては1万円以上かかることもあるので、調査に入る前の見積書を確認しておきましょう。

排水口のボコボコ音やつまりを予防する方法

排水口のボコボコ音やつまりをできる限り発生させないためには、こまめに掃除することが一番効果的です。毎日使うキッチンの排水口は、どうしても汚れがたまりやすくなります。

つまってしまってからでは、解消するためにかかる費用も高額になるので、日頃からこまめに掃除して、汚れをためない工夫が最大の予防法です。ちょっとした手間で、できる予防法をご紹介します。

洗う前の一手間・油をふき取る
調理器具やお皿についている油汚れは、洗う前にキッチンペーパーなどで拭き取ります。拭き取ったキッチンペーパーは可燃ごみとして捨てましょう。この一手間で、排水口に流れる油汚れを大幅に減らせます。油が流れなければ、排水管の内側にも付着しません。

ゴミ受けのネットを使う
排水口のほとんどには、カゴ状になったゴミ受けがついています。そのゴミ受けに、さらにネットをかけることで、穴から流れ出てしまう小さなゴミもキャッチできるようになり、効果的です。

ゴミがたまったら、ネットを交換するだけなので簡単にできる対策です。

パイプクリーナーでこまめに掃除
汚れがたまってしまうと、パイプクリーナーだけでキレイにするのは難しくなってしまいます。1週間に1回を目安に、こまめにパイプクリーナーを使うことで、効果的につまりを予防できます。

まとめ

排水口に汚れがたまってしまうと、つまりを解消することが難しくなってきます。大きなトラブルになる前に、いろいろ試してもボコボコ音が解消されなければ、早めに業者に相談することをおすすめします。

なら水道職人 0120-492-315

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