水のコラム

水が溢れたときの対処法とは?水回り別で解説!

2023年01月30日  水回り

水回りから水が溢れたときは、できるだけ早いうちに適切な処置を実施し、そのうえで修理を進めるのが望ましいです。

しかし、適切な修理を進めるためには、なぜ水漏れが起きているのかを特定する必要があります。この記事では、水回り別で見る水漏れの原因と対処法についてご紹介します。毎日使う水回りだからこそ、適切な対処法を押さえておきましょう。

水回り別で見る水が溢れる原因

水回りから水漏れしていることに気付いたときは、その原因について特定することが大切です。ここでは住宅内でも特に水漏れしやすい場所4つにおいて特に考えられる原因についてご紹介します。

キッチン
キッチンから水があふれた場合は、排水管のつなぎ目に異常があるか、もしくは床下に設置された排水管に異常がある可能性があります。キッチンは食事を作る際や洗い物をする際に水が溢れやすい場所です。

シンク下の排水管を取り外し、固形物などがつまっていないかを確認し、つまりがある場合は取り除きます。シンク下の排水管に異常が見られない場合は、床下に設置された排水管に何らかの異常があるため、水道業者による点検を依頼しましょう。

お風呂場
入浴時に排水口から水があふれる場合は、排水口がつまっている可能性が極めて高いです。カミソリのキャップやヘアゴム、ヘアピンや入浴剤のパッケージなどが入浴時のお湯によって流れ、つまりを引き起こしている可能性があります。

そのまま放置すると下水道につながる排水管にまで流れ、二次トラブルにつながるケースもあるため、水が溢れたときは、排水トラップなどを取り外してよく確認しましょう。

トイレ
トイレから水があふれる場合はいくつかの可能性が考えられます。

・トイレタンクに異常がある
・便器に異常がある
・便座に異常がある

トイレの水が溢れた場合は、上記3箇所を細かくチェックし、原因を特定しましょう。なお、床下や便器の下から水があふれている場合は、自分での修理は困難であるため、速やかに水道業者に点検を依頼してください。

洗濯機周り
洗濯機周りから水があふれる場合は、蛇口の異常や排水(または給水)ホースに異常がある、洗濯機そのものに異常があると考えられます。それぞれの箇所を細かくチェックし、原因の特定を急ぎましょう。

洗濯機本体に異常があって水があふれてしまう場合は、洗濯機の買い換えが必要になるため、給水中であれば止水栓を閉め、使用を避けるよう心がけましょう。

水があふれた場合の対処法

水回りを確認したときに、つまりによって水が溢れる場合であれば、つまりを取り除くことで改善する可能性があります。ここでは、つまりの発生によって水が溢れた場合に効果的な方法を6つご紹介します。

パイプクリーナー
住宅の水周りにつまりが発生している場合は、固形物や油分、ヘドロ汚れなどを特別な薬剤で取り除くことが可能なパイプクリーナーが効果的です。

トイレであれば汚物やトイレットペーパーなどが、キッチンであれば食材カスや油分などに適したタイプを選ぶことで、速やかに水の溢れが改善されるでしょう。

水に溶けるものによってつまりが起きている場合はアルカリ性のものを、食材カスや油分によってつまりが起きている場合はアルカリ性のものを選ぶことで適切に処理できます。

なお、トイレの尿石や頑固な汚れによってつまりが起きている場合は、酸性タイプのパイプクリーナーを選ぶと、よりスムーズに水の溢れが改善されるでしょう。

いずれもホームセンターやドラッグストアに行けば1,000円ほどの値段で購入できますから、水周りのトラブル用に一つ常備しておくと安心です。

ラバーカップ
ラバーカップとは、プラスチックでできた柄にゴム製のカップがついた道具のことです。キッチンやお風呂場の排水口、またはトイレの封水部分にカップの部分をあてて空気を出し入れすることでつまりの原因を取り除くことができ、水の溢れを改善できます。

しかし、ラバーカップを使う場合は、つまりがあることが明らかである場合のみ有効です。万が一、固形物がつまっている場合は、排水管を塞いでしまい、水を使用できなくなるため、必ず原因を特定してから行いましょう。

真空式パイプクリーナー
真空式パイプクリーナーは、ラバーカップと同様の使い方であるものの、空気圧の効果が高い道具です。ラバーカップと比較すると、その威力は5倍と言われているため、頑固なつまりには真空式パイプクリーナーがより効果的と考えられます。

ホームセンターで購入できる道具で、価格は約2,000円です。ただし効果が高いことから、水周りの部品に劣化、トイレであれば便器にひび割れがないかを確認したうえで利用してください。劣化や異常がある場合に使用すると二次トラブルにつながる可能性があります。

お湯+バケツ
つまりの原因が水に溶けやすいものであれば、バケツにお湯を溜めて数回に分けて流す方法も効果的です。最適な温度は40度ほどであるため、触っても熱さを感じない程度の湯温に調節してから試してみましょう。

たとえお湯に溶けやすいものがつまりの原因であっても、熱湯を使用するのは避けてください。トイレの便器や排水口、排水管や給水管などは熱湯に弱い性質であることから、破損や破裂などの二次トラブルにつながる可能性があります。

ハンガー
道具が特に自宅になく、それでも速やかにつまりを取り除いて水の溢れを改善させたい場合は、針金タイプのハンガーを使って排水口にアプローチする方法もあります。ハンガーをまっすぐに伸ばしたら、排水口を傷つけないようU字状に曲げ、つまり部分を突いてみましょう。

なお、排水口に針金を挿入する場合は、先端にガーゼを巻き付けておくと傷を防ぎながらつまりを突くことができます。

場所によっては取り外してきれいに掃除をする
つまりが原因であるもの、これらの方法でも改善しない場合は、排水管を取り外してきれいにする方法を検討しましょう。キッチンのシンク下であれば排水管を取り出すことが可能であるため、つまりの原因がある場合は手で取り出すのが効果的です。

なお、トイレの排水管や床下などに設置された排水管につまりがある場合は、水道業者に点検を依頼し、適切な処置を実施するのが望ましいです。

マンション・戸建て別 水が溢れたときにまずすべきこと

水周りから水が溢れているのが確認できた場合は、マンション、戸建てそれぞれで行うべきことがあります。ここではそれぞれの状況に合わせて、水が溢れたときにすべきことをご紹介します。

マンションの場合
マンションにお住まいの方で、水周りから水が溢れていることに気付いたときは、玄関に設置された水道メーター、または水周り付近に設置された止水栓を閉めて止水を実施しましょう。

そのうえでマンションを管理する大家や管理会社に水が溢れたことを伝え、適切な処置を検討するよう申し出ましょう。

戸建ての場合
戸建ての場合であれば、敷地内に設置された水道メーター、または水周りに設置された止水栓によって止水を行ったら、最寄りの水道業者に点検・修理を依頼してください。

水道業者を選ぶ際は、口コミや実績、価格帯やアフターフォローの有無などを確認したうえで選ぶと、失敗しない水道業者選びが可能になります。

また、水道局指定の水道業者であれば、対応の早さや価格帯も平均的であるため、水道局指定の水道業者を中心に探すのもおすすめです。

まとめ

水が溢れたときは、まず止水栓や水道メーターに取り付けられた元栓を閉め、止水を実施しましょう。そのうえで水が溢れる原因を特定してください。

なお、自分で特定が不可能と判断した場合は、迷わず最寄りの水道業者に点検や修理を依頼しましょう。水が溢れたことを確認した場合は、放置せず、速やかな対処を実施しましょう。

なら水道職人 0120-492-315

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