水のコラム

キッチンの水栓交換、適切なタイミングと方法、費用相場

2022年06月28日  キッチン


キッチンの水栓が古くなると、水漏れトラブルなどが起こりやすくなるもの。そのようなトラブルを避けるためにも、適切なタイミングで交換することがおすすめです。

この記事では、キッチンの水栓を交換する時の目安や費用を取り上げます。自宅の水栓と照らし合わせてみてくださいね。

キッチン水栓の種類ごとの特徴

キッチン水栓には、多くのタイプの水栓があります。その中でもよく使われている水栓を紹介します。

単水栓
ハンドルと蛇口が1つずつ付いたシンプルな形の水栓です。

単水栓は、水やお湯のどちらかのみしか出せません。ハンドルに青や赤の目印が付いていることが多く、青の場合は水を、赤の場合はお湯が出ます。水栓の作りがシンプルなので、費用はそれほど高くありません。

シングルレバー混合栓
レバーハンドルを上下に操作することで吐水・止水、左右に操作することで湯量と温度を調整できる水栓です。

片手で操作できるので、使い勝手も非常に簡単。価格やデザインバリエーションも豊富にあり、最近ではシステムキッチンの標準設定になっています。水の出し止めもこまめにできるので、節水効果も期待できます。

ツーハンドル混合栓
1つの吐水口に対して水用・お湯用と2つのハンドルが付いている、水とお湯を混同して吐水できる蛇口のことをツーハンドル混合栓といいます。

どちらか一方を使用することも可能ですし、水とお湯の両方を回して温度を調整することもできます。キッチン以外に、バスルームでも設置されることが多い水栓です。

サーモスタット混合栓
温度の上限を制限するサーモスタットが中に組み込まれている機能的な水栓です。自動温度調整機能が付いているため、吐水口から出る温度はほぼ一定に保たれます。

通常は片方のハンドルで温度調整を、もう片方のハンドルで吐水・止水ができるようになっています。機能やデザインも豊富で、価格帯が広いことが特徴の水栓です。

タッチレス水栓
水栓に付いているセンサーに手をかざすだけで、吐水・止水できる水栓です。

ハンドルを触らずに水の出し止めできるので、衛生的。濡れた手や汚れた手でハンドル操作をせずに済むので、水栓に汚れや垢が付きにくいというメリットもあります。

キッチン水栓を交換するときの目安

では、どのくらいを目安にキッチン水栓を交換すればよいでしょうか。

まず、キッチン水栓の耐用年数は、およそ10年です。設置から10年ほど経っているキッチン水栓は、交換した方がよいでしょう。また、耐用年数まで使っていなくても水栓のレバーハンドルの動きが悪くなっていることもあるかもしれません。

ネジの緩みや部品の劣化が原因の場合は、ネジの調整や部品交換だけで対応可能です。しかし、中が錆びている時は、水栓自体の交換が必要でしょう。

さらに、ハンドルをひねった時にキーッという甲高い音がする場合、コマパッキンの劣化が疑われます。そのまま放っておくなら水漏れの原因につながることもあり、水栓の交換を検討する必要があります。

加えて、水栓本体や取り付け台座のビスが緩んだり外れたりした時に、蛇口がぐらつくことも。その際に、根元から水が漏れてしまったり、折れてしまうことがあるかもしれません。

また、シンク天板と水栓金具との接着面に隙間から、シンク下に水が漏れシンクを傷めてしまうことにつながることも。このような水回りのトラブルが生じたときには、キッチン水栓の交換をおすすめします。

水栓を交換するときの手順

キッチンの水栓は、自分で交換することも可能です。ここでは、自分で交換する際の手順を説明します。

まず、水栓を交換する前にどのような状態かをチェックしておいてください。蛇口がぐらつく場合は、本体や取り付け台座のビザがしっかり締まっていない可能性もあります。水漏れしている時には、どこから水漏れしているかを確かめましょう。

接続部分や配管を手で触って水漏れ箇所を確かめることもできます。

次に、水道の止水栓を閉めてください。水を止めなければ、蛇口を外した時に水が噴き出してしまいます。時計回りに回して閉めましょう。

次に、止水栓からホースを取り外します。止水栓に取り付いているナットをモンキーレンチで使って外しましょう。そうすることで、ホースを取り外せるはず。水が垂れてくる可能性があるので、タオルを下に引いておくことをおすすめします。

続いて、古い水栓を取り外します。片手で水栓を押さえながら、もう片方の手で反時計回りに水栓を回してください。固くて回れない時には、モンキーレンチを使うとよいでしょう。

その後、部品を清掃します。取り付け部分や配管などのシールテープ、サビをしっかり取り除いてください。シングルレバー混合水栓のレバーハンドルが固い時には、水道修理に使用するグリスを塗るのがおすすめです。

水垢やゴミを取り除いた後、カートリッジやパッキンなどの部品を交換しましょう。掃除・部品の交換が終わった後は、分解した時と逆の手順で水栓を組み立てます。

間違わないか不安な場合には、分解する時点で写真を撮っておくことがおすすめです。それを見ながら、組み立てていけるでしょう。その後、反時計回りに止水栓を開き、水を出してください。蛇口をひねって、水漏れしていなければ作業完了となります。

キッチンの水栓を交換するときの費用

キッチンの水栓交換にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。

水栓交換の主な内訳は、本体費用・交換費用・部品代金・出張費用・夜間料金・に分類されます。その他にも、工事保証費用や廃棄処分費用、諸経費用がかかります。

ただし、これらの内訳は業者によっても異なります。業者によっては、細かい費用をまとめて「諸経費」とみなすことも。見積りの際に確かめておくことをおすすめします。キッチンの水栓を交換するときに主にかかる費用としては、本体価格と工事費用です。

相場費用は、8,000〜16,000円ほどするでしょう。一般的に単水栓の方が安く、8,000〜12,000円ほど。

混合水栓だと12,000〜16,000円ほどかかります。これだけ大きな金額の差が出るのは、蛇口の本体価格に差があるからです。シンプルで機能性がない単水栓は、場合によっては4,000円〜と低価格で済むこともあります。

しかし、スタイリッシュで高機能タイプの水栓は、2〜3万円以上することも。また、基本料金に出張費が含まれている場合でも、遠方であったりコインパーキングを使用したりする場合には、その分の金額が余分にかかってくることがあります。

また、追加工事が必要になる場合には、1工程あたり5,000〜10,000円プラスされるでしょう。たとえば、タッチレス水栓用のコンセントを増設する場合には電気工事が必要です。

混合栓の場合、稀に壁内に給水管が埋め込まれていることも。点検口を開ければ問題ありませんが、点検口がない場合は壁を開ける工程が必要になるでしょう。

まとめ

耐用年数に近くキッチンを使っていたり、キッチンの水漏れが気になる時には、水栓の交換のタイミングです。水栓がどんな状態なのかよくチェックして、交換するようにしてください。

水漏れを防ぐために止水栓を閉めることも忘れないようにしましょう。水道業者に依頼する際、水栓の交換費用は、8,000〜16,000円ほどかかります。自分でするよりも割高になりますが、プロに依頼できるのは心強いのではないでしょうか。

自分で交換した場合に招くミスやトラブルも避けられます。自分で交換する自信がない人は、迷わずに水道業者に依頼するようにしましょう。

なら水道職人 0120-492-315

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