水のコラム

浴槽エプロンとは?大事な役割と掃除方法を解説

2022年05月28日  その他


「浴槽エプロン」が何なのかを知っている人は、意外に少ないかも知れません。とくに学校の教科書に出てくる言葉でもありませんし、日常会話で使う言葉でもありません。

お風呂に入っていて嫌な臭いを感じてネットで調べて、はじめて知る人がほとんどでしょう。今回はそんな浴槽エプロンの、役割や掃除方法を解説します。

お風呂の浴槽エプロンとは?

お風呂の浴槽エプロンがどこにあるのかというと、バスタブの洗い場側の側面にあり、バスタブのカバーのことです。

教えてもらわないと、バスタブにそんなカバーが存在していることすら、知らない人もいるでしょう。

■なぜ、浴槽エプロンが存在するのか?
浴槽エプロンの存在をはじめて知る人にとっては、なぜバスタブにそのようなカバーがあるのか不思議に感じてしまいますよね。

浴槽エプロンの役割は2つあり、1つはバスタブを隠して、浴槽をきれいに見せる役割があります。もう1つの役割は、バスタブをカバーすることで、保温効果を高める役割を担っています。

■バスタブ内部に空間があることを知らない
いつもお湯を張って浸かっているバスタブですが、バスタブの内部に空間があることを知らない人も少なくありません。

バスタブは外側を含めて一体型であると思い込んでいる人には、浴槽エプロンの存在は「目からうろこ」かも知れませんね。

そして、この浴槽エプロンを外すことで、バスタブの内部を掃除できることも、はじめて知ったことでしょう。

■バスタブの内側は汚れやすくカビが発生しやすい
冒頭でお伝えしているとおり、お風呂に入っていて嫌な臭いを感じて、浴槽エプロンの存在を知る方も多いはず。

このように、浴槽エプロンの中、つまりバスタブの内側は、水垢で汚れやすくカビが発生しやすい場所でもあるのです。
そのため浴槽エプロンがあり、このエプロンを外すことで内部をキレイに掃除できるようになっています。

■浴槽エプロンが存在しないバスタブもある
浴槽エプロンは、どんなバスタブにも設置されている訳ではなく、浴槽エプロンのないバスタブや、取り外しができないタイプも存在します。

床や壁とバスタブが一体となっているタイプや、ユニットバスのようにバスタブが埋め込まれているタイプでは、浴槽エプロンは存在しません。

また、エプロンがゴムパッキンで固定されているタイプや、ビスなどで固定されている場合は取り外すことができませんのでご注意ください。

■浴槽エプロンはどうやって外すの?
浴槽エプロンの取り外し方は、エプロン本体を下から上に持ち上げると、下側に隙間ができます。そのままエプロンを手前に引くと、取り外すことができます。

浴槽エプロン自体は軽いので、女性でも問題なく取り外しが可能です。前述したようにエプロンはあるけれど、ゴムパッキンやビスなどで固定されている場合は、ムリに取り外すと元に戻せなくなったり、外す際に割れたりするので外すのは止めて、バスタブの外側のみを掃除しておけば大丈夫です。

浴槽エプロンはどのくらいの頻度で掃除するべき?

「浴槽エプロンが外せるのも、掃除が必要なのもわかったけれど、掃除の頻度は?」と気になる人もいるでしょう。

水垢がよく溜まって、カビが発生しやすいなら頻繁に掃除する必要があると感じてしまいます。ここでは、浴槽エプロンの掃除の頻度を解説しましょう。

■掃除の頻度は半年に1回ほどでOK!
毎日、もしくは1週間に1回の頻度で掃除が必要なのかと思いきや、掃除の回数は半年に1回ほどでOKです。その理由は「掃除が大変だから」です。

外した浴槽エプロンをおいておくスペースも必要ですし、何よりバスタブの内側は凸凹が多い場所で、掃除がし難いのです。また、かなり腰をかがめた姿勢で掃除する必要があり、内部全体を掃除するにはかなりの労力を要します。

もちろん、短い周期で頻繁に掃除した方が清潔に保てるのでベストなのですが、身体に結構な負担がかかるので、梅雨が明けたタイミングで掃除すれば、効率よくキレイを保つことができます。

浴槽エプロンをキレイに掃除するには?方法を解説

浴槽エプロンを外してバスタブ内部を掃除するには、いつものお風呂掃除とは違う掃除道具が必要となります。ここでは掃除の順番も含めて掃除方法を解説しましょう。

■用意する掃除道具
・長い柄のついたブラシ
・スポンジ
・中性洗剤
・カビ取り用洗剤
・雑巾
・ゴム手袋
・ゴーグル←

この中で「ゴーグルまでは要らないでしょ」と思われる方がいるかも知れませんが、洗浄中にカビ菌を含んだ水や、カビ取り洗剤が目に入ってしまうと大変です。目を保護するためにも、ゴーグルは必須といえるでしょう。

■ステップ1シャワーでザっと洗い流す
まずは、シャワーで全体をザっと洗い流します。この工程で、表面に浮いていた水垢や汚れ、カビなどを触ることなく洗い流すことができます。シャワーの温度は高めで50℃以上にしておくと、汚れがよく落ちます。

■ステップ2長い柄のついたブラシで奥の汚れをかきだす
次に長い柄のついたブラシで、奥の汚れやゴミをかきだします。できるだけ幅の広いブラシを使うと、効率よく掃除できます。柄が短いと腕を入れないと届かないので、柄が長い方が便利です。

汚れやゴミをかきだしたら、洗い流して、さらに中性洗剤をつけてブラッシングしましょう。

■ステップ3カビ取り用洗剤を使ってカビを落とす
ほとんどの場合、黒く変色している場所が多くあるはずです。この黒く変色しているのが、黒カビになります。黒カビは中性洗剤では除去できないので、カビ取り用の洗剤を使用して除去します。

塩素系洗剤は強力なので、カビを取り除くには効果的ですが、小さなお子さんやペットがいる家庭では刺激臭が強いのでおすすめできません。

酸素系のカビ取り剤もあるので、塩素系以外のカビ取り用洗剤の利用をおすすめします。カビ取り用洗剤を吹きかけて、1時間程度放置します。その後、シャワーで洗い流して残った汚れを、こすり洗いします。

■ステップ4ここでまだ黒い部分はティッシュでパックする
この時点でまだ黒いところは、カビが残っている箇所です。なかなか頑固に根を張っているので、ティッシュやキッチンペーパーにカビ取り用洗剤を浸み込ませて、パックするように覆ってしまいましょう。

また、1時間ほど放置してこすり洗いします。何度か繰り返せば、かなりキレイになるはずです。

■ステップ5浴槽エプロン自体もキレイに洗う
当然ですが、浴槽エプロン自体もキレイに洗いましょう。外側は毎日の掃除で洗っているので問題ないでしょうが、裏側はかなり汚れているはずです。

黒カビなどが発生している場合は、ステップ4の方法でカビ取りをしておきましょう。

■ステップ6乾燥させる
浴槽エプロンを外したまま、しばらく放置して乾燥させます。掃除した後に、雑巾で水気をしっかり拭き取っておけば、乾燥時間が早くなります。

乾燥しないまま元に戻すと、湿気にてカビの発生を促してしまうので、しっかり乾燥させるのがポイントです。

■ステップ7浴槽エプロンを元に戻す
しっかり乾燥したら、浴槽エプロンをはめ込んで元の状態に戻します。この作業を梅雨後の7月と寒さが和らぐ3月~4月を目安に行なうと良いでしょう。

とくに、この時期でないとダメな訳ではありませんが、1回は梅雨前後に行なうことをおすすめします。

浴槽エプロンのカビを取り除いてキレイにする方法

浴槽エプロンの内部をカビのないキレイな状態に保つには、浴室をカビが発生しない環境にすることが重要になってきます。具体的には3つの方法がありますが、最も有効なのは「乾燥させる」ことです。

■カビを防ぐ3つの方法!重要ポイントは「乾燥」
カビを防ぐには「50℃以上のお湯をかける」「水分を拭き取る」「乾燥させる」この3つが有効になってきます。
「50℃以上のお湯をかける」のは、お風呂上がりの仕上げとして、シャワーの温度を50℃以上に設定して、5秒ほどお湯をかけることでカビ菌を殺すことができ、繁殖を防ぐことが可能です。
その後、かけたお湯を放置しておくと、水が溜まり再度カビが発生してくるので「水分を拭き取る」ことが大切です。

水を拭き取った後でも湿気があればカビ菌が発生してしまうので、湿気を取り除く「乾燥」が重要なポイントになります。

毎日、換気扇を稼働させて乾燥をしっかりしないと、お風呂は元々湿気の多い場所なのでカビの発生を抑えることができません。

■乾燥は浴槽エプロンの中にも良い影響を与える
浴槽エプロンの中は普段は、エプロンにてカバーされているので湿気が溜まりやすい場所になっています。

そこで、窓を開ける、換気扇を24時間つけっぱなしにするなどの乾燥対策を施すことで、風通しがよくなり浴槽エプロンの中の湿気も抜けていくので、カビ防止にはとても効果があります。

まとめ

排水口でもないどこからか嫌な臭いが漂ってきたら、浴槽エプロンの中の汚れから臭いが発せられている可能性は高いです。

はじめてエプロンを開けるには勇気がいるかも知れませんが、健康的でキレイなお風呂に入るために、勇気を出して浴槽エプロンを取り外し、しっかり掃除をしておきましょう。

なら水道職人 0120-492-315

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