水のコラム

家の中でもとくに湿気が溜まりやすい箇所!風呂場の湿気対策について解説

2021年12月26日  お風呂のメンテナンス


家の水回りの中でもとくに湿気が溜まりやすい場所が浴室です。

湿気が溜まりやすい浴室はカビが発生しやすく、浴室の空間がじめっとした居心地の悪いものになってしまうでしょう。

今回はそんな浴室の湿気対策について、その必要性と対策方法を紹介していきます。

風呂場の湿気対策の必要性

お風呂場の湿気を放置するとどのようなことが考えられるでしょうか。

まず、湿度の高い場所を好むカビが繁殖します。繁殖スピードはとても速いので、気づいたら浴室のいたるところがカビだらけなんてことも考えられます。

また、細菌も発生するため、人体に悪影響を及ぼす可能性もあります。そのほか、排水口などから悪臭がすることも考えられるでしょう。せっかく身体をキレイにしてリフレッシュしたつもりでも、カビや悪臭のせいでかえってストレスになってしまっては問題です。

湿度が高くなってしまう原因は、換気力です。換気扇の換気能力が低く、水はけが悪いお風呂場では、湿度がとても高くカビが発生しやすいです。

お風呂には、身体のリラックスや睡眠時間の向上などさまざまな効果があります。お風呂本来の効果を発揮するためにも、湿気対策はしっかりと行いましょう。

簡単にできる風呂場の湿気対策

湿気を防ぐ対策ですぐにでもできる簡単な方法は、カビの特徴を把握することで見えてくるでしょう。

カビが発生するには温度が20∼30度程度、湿度70%以上が必要です。そのほか、カビの栄養源である皮脂や垢といった汚れも、カビには欠かせません。

このように、お風呂はカビが発生する条件に当てはまっているため、しっかりと対策する必要があるでしょう。ここからは、簡単にできるカビ対策を紹介するため、ぜひ参考にしてください。
■浴室内温度
浴槽のお湯を溜めてシャワーを流すことで、浴室内温度は上昇します。この温度が高い状態が長く続くほどにカビは繁殖を強めていきます。

簡単な対策として、最後に水を風呂場全体にかけて温度を下げる方法です。そのほか、カビは、50度以上の熱湯が苦手です。

そのため、カビの繁殖しやすい部分に熱湯を5秒程度かけるとカビは死滅するでしょう。
■湿度
湯船にお湯を張った場合やシャワーから立ち上る蒸気が壁や天井に付着し、湿度上昇に影響します。

入浴が終わったら、速やかに浴槽内のお湯を排水し、水切りワイパーなどのアイテムを使用して水気を極力切ることを意識すると、湿度を下げることが可能です。

換気扇の換気力はとても大切です。そのため湿気で困っている場合は、換気扇の換気能力向上も検討するといいでしょう。

換気扇の換気機能を見直すことで、浴室の水はけが格段によくなることもあるでしょう。
■汚れを落とす
カビの栄養源である皮脂や垢などの汚れは、目に見えません。しかし、浴室内のさまざまな場所にこびり付いています。

そのため、お風呂から出る前は、しっかりと洗い流すことを癖づけておくといいでしょう。ただ洗い流すだけではなく、5 0度以上の熱湯やスポンジによるこすり洗いすることで確実に汚れを除去することが可能です。
■お湯を残す場合の対策方法
家族が入る場合など浴槽にお湯を残す場合には、必ず蓋をしましょう。隙間なく蓋をすることで蒸気を防ぎ、水滴の付着を防ぎます。

水滴が天井に付着し、放置するとカビの繁殖につながるため、注意しましょう。
■リフォームを行う
万が一改善出来ない場合、リフォームを検討するのも1つの対策です。

毎日のようにカビや湿気対策を行っているのに改善されない場合、浴室の素材が劣化していることが考えられます。浴室の天井や床、壁には防水や防カビ加工が施されていることが多いです。

しかし、長年の使用でこの加工が機能しなくなっていることも考えられるでしょう。防水・防カビ加工が機能しない場合は、リフォームを行い、問題を改善するといいでしょう。

そのほか、リフォームをすると断熱性が向上します。さらに壁や天井に断熱材を使用すると効果は高まります。

換気扇を常に回していても寒さを感じ辛くなるので、湿気対策になるでしょう。そのほか、リフォームをすることで、水漏れ対策にもなります。

水漏れが発生すると、カビの発生や水はけが悪くなります。浴槽の寿命は、10年~15といわれているため、長年使用している場合は、リフォームも検討するといいでしょう。

浴室の正しい換気方法

浴室の正しく換気したい場合は、換気扇を正しく使う必要があります。

ここからは、換気扇の正しい使い方を解説するので、ぜひ参考にしてください。
■換気時はドアを閉める
お風呂場のドアを開いたまま、換気扇を回している人もいると思います。浴室を効率よく換気するにはお風呂場の扉を閉め、密室状態にすることです。

浴室のドアを開けっ放しにしていると洗面所や脱衣所にまで湿気が広がり、カビ繁殖の場所を広げてしまうことにもなってしまうので気を付けましょう。

洗面所や脱衣所にも換気扇が付いている場合、循環させて換気口効率を上げるという話もありますが、あまり意味がないので、扉は閉めたほうがいいでしょう。
■換気扇の清掃
換気扇内部はカビや汚れ、ホコリが侵入しやすく、溜まりやすい場所になっています。

清掃を行わずに使用していると、どんどん換気能力が落ちるだけでなく、換気扇を回すたびにカビやホコリを浴室内にまき散らしていることになります。

定期的な換気扇の清掃でこういったことがないようにしましょう。換気扇の蓋は素人でも簡単に外すことができ、洗い流すだけでも綺麗にホコリや汚れを落とすことが可能です。

換気口に関しては入り口部分をよく掃除し、専用のブラシなどがあれば、届く範囲で掃除しましょう。あまり無理に奥まで掃除してしまうと、傷をつけてしまうことになります。

そのためあくまでできる範囲で掃除をするようにしてください。また、換気扇を掃除する際は、合わせて換気扇のつながる換気口の清掃も行うといいでしょう。
■換気扇は24時間回す
換気扇を24時間回し続けても電気代は意外とかかりません。

カビや悪臭の発生による掃除費用などを考えると安く済むことも考えられます。浴室使用時以外は、24時間換気を行うことで、常に最善の空間を維持するようにしましょう。

24時間換気で気をつける点は、浴室の扉を閉めることです。可能であれば、洗面所・脱衣所の扉も閉めておきましょう。

最近では、タイマー機能も付いているので、24時間換気に抵抗がある人は、タイマーを使って徐々に時間を長くしていくといいでしょう。
■浴室暖房乾燥機を使用
最近の浴室に多く導入されているのが、浴室暖房乾燥機です。この機械の除湿機能を使うことで、しっかりと浴室を乾燥させることができます。

浴室暖房乾燥機を設置すると、夏場の湿気、冬場の結露など1年を通して浴室を乾燥させておくことができるでしょう。後付けが可能な場合と不可能な場合があるので、リフォーム業者に確認してみましょう。

まとめ

浴室の湿気に関する情報や対策を紹介しました。

湿気そのものの問題というより、湿気によるカビや悪臭などの発生を防ぐためにもしっかりと対策を行っていきましょう。

カビの繁殖・排気口や換気口からの悪臭は、健康への被害を及ぼすことも充分に考えられます。家族が健康を害することのないよう、お風呂というリラックスできる大切な空間を最高の環境として維持できるようにしましょう。

とくに換気の重要性は高いので、常に心掛けておくことをおすすめします。

なら水道職人 0120-492-315

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