水のコラム

掃除をしていても取れない、しつこいトイレの悪臭の原因とは

2021年09月13日  トイレのトラブル

トイレの悪臭

トイレの不快な臭いの大半は、排泄された尿から発生する、いわゆるアンモニア臭です。
排泄された直後の尿からは、実はそれほどアンモニア臭はしないため、トイレの水とともに流してしまえば、本来なら臭いも残らないはずなのです。

ところが排泄された尿がトイレのどこかに飛び散って付着してしまうと、時間の経過とともに空気中に含まれる細菌によって尿素が分解され、その尿汚れからあの不快なアンモニア臭が発生してしまいます。

排泄された尿は、私たちが思っている以上に飛沫としてさまざまなところに飛び散っています。
そうして、目に見えない箇所や、普段の掃除では行き届かない箇所に残った汚れが、しつこいトイレの悪臭の根源となるのです。

便器や便座や床、立って用を足される習慣のあるご家庭ではトイレの壁紙、果ては天井に至るまで、臭い対策の掃除は広い範囲で行わなければなりません。
掃除の際に気を付けるべきポイントを押さえて、徹底的に悪臭を取り除きましょう。

便器の汚れ

普段のトイレ掃除から当然手を入れている場所になるとは思いますが、便座裏や便器のふち裏などは、なるべく小まめに掃除をしましょう。
便座については拭き取り掃除できれいにできますが、便器のふち裏は掃除をしていても汚れが残りやすく、残った汚れが蓄積されて尿石になってしまいやすい場所になります。
尿汚れが尿石になってしまうと、もちろんそのまま悪臭を放ち続けますし、簡単な掃除では除去しにくくなってしまいます。

垂れにくいジェルタイプの尿石除去剤や、クエン酸などを密着させてしばらく放置し、分解させてからブラシでこすって除去しましょう。
ふち裏は目に見えない部分になるため、便器の形状と使用される掃除用ブラシの形の相性によっては、いくらこすっていても実はまったく汚れに届いておらず、その結果取り切れない汚れが溜まり尿石化している、といった箇所が存在することもしばしばあります。

毎日掃除をしているのに臭いが気になるという方は、一度掃除用ブラシを変更してみるのも良いでしょう。
また、便器は陶器でできていますが、目には見えない細かい傷や、便器表面のフッ素加工などが摩耗してしまっている場合、本来ならはじかれるはずの汚れが、そうした細かい傷の目に入り込んで残ってしまっている可能性があります。

光沢材配合のトイレ用クリーナーや、フッ素配合のトイレ用掃除ブラシなどが市販されていますので、気になる方は一度試してみてはいかがでしょうか。

ウォシュレット便座の汚れ

ウォシュレット便座(温水洗浄便座)をご使用のご家庭は、ウォシュレットの掃除を定期的に行うことをおすすめします。
ウォシュレット便座は普通の便座よりも細かい部分が多く、飛び散った尿が入り込んで汚れが溜まり、悪臭を放つ原因となるのです。

ウォシュレット便座と便器との間も汚れが溜まりやすい場所になります。
実は意外と簡単に取り外したりずらしたりできるので、定期的にチェックして、汚れを溜めないように気を付けましょう。

壁や床の汚れ

前述したように、立って用を足すと、目に見えない尿の飛沫が壁や床に想像以上に飛び散って付着します。
また、便器の蓋を閉めずに水を流すと、排泄物や菌がトイレ中に飛び散ってしまうのです。
汚れが可視化されやすい便器本体だけでなく、その周りにも、悪臭の原因である汚れは存在しています。
目に見えて汚れていなくても、床や壁もきちんとトイレ用のお掃除シートで拭き取ってきれいにしましょう。

ポイントを押さえて掃除をしても臭う場合

日頃から小まめに掃除を行い、さまざまなポイントをきちんと押さえて、悪臭の原因である汚れを徹底的に除去しても臭いがとれないという場合、または急に不快な悪臭がするようになった場合などは、ひょっとしたら配管から悪臭が上がってきているのかも知れません。

トイレの排水口の奥には、下水からの悪臭や虫の侵入を防ぐために、排水トラップという仕組みが設けられています。
排水トラップは、水が常時一定量溜まる構造になっており、その水が排水管の蓋の役割をしています。
この排水トラップに何らかのトラブルが起こり、封水量が減ってしまった場合などに、下水管から臭いがあがってくることがあるのです。

排水トラップや排水管がつまりかけている場合などにも、排水口から臭いが上がってくることがあるので、俗に「スッポン」と呼ばれるラバーカップを使用して排水口の汚れを取り除いてみると良いかも知れません。

それでも改善されない場合は、思いがけない箇所でトラブルが起こっていることも考えられるため、自力での点検や対処が難しいという方は、専門の業者に依頼して適切な処置を受けた方が良いでしょう。

その他の考えられる原因

悪臭のタイプが、アンモニア臭ではなくカビ臭かったり汚水臭かったりするのなら、ひょっとするとトイレのどこかで水漏れを起こしているのかも知れません。
漏れた汚水からカビが発生して臭いを放っている可能性もありますので、便器だけでなく、トイレのタンクや、便器と床の接合部分などで水漏れが起こっていないかを隈なくチェックしてみましょう。

水漏れの修繕は、自力で対処しにくい場合が多くなります。
ご自分での対応が難しい、自己判断に限界を感じるといった方は、プロにお願いして隅々まで点検してもらい、確実に問題解決することをおすすめします。

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なら水道職人 0120-492-315

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