水のコラム
中には悪質な業者も…水道修理業者、選ぶ時に気を付けたいこととは
水漏れなどの水回りのトラブルが起きた場合に、皆さんが連絡先として思いつくのは、水道修理業者ではないでしょうか。一口に水道修理業者といっても、特に都市部では業者の数が多く、どの業者を選べば良いのか迷ってしまうことが多いかもしれません。そこで今回は、水道修理業者を選ぶ際に比べるポイントや注意すべきポイントなどについて、ご紹介させていただきたいと思います。
賃貸物件にお住まいの方は、まずは管理会社や大家さんへ連絡
自己所有の戸建てにお住まいの方は水道修理業者へ直接連絡していただければ良いのですが、賃貸物件にお住まいの方は、修理費用を貸主側が負担することが多く、工事をどこまで行うかなどを貸主と相談しなければならないため、まずは管理会社や大家さんへ連絡するようにしてください。借主が直接水道修理業者へ連絡してしまうと、仮にその修理が本来は貸主が費用を負担すべきものであったとしても、借主は請求できなくなってしまう可能性があります。
最近では、パッキンの交換などの少額工事の費用は借主負担とするなど、負担区分が細かく決められていることが多いので、まず借主は貸主に直してもらえるかどうかを確認すべきでしょう。そして、工事や修理が必要になった場合は、管理会社や大家さんなどが水道修理業者への依頼などの手配をしてくれることが多いです。
市指定給水装置工事事業者かを確認
自己所有の戸建てにお住まいの方など、ご自身で水道修理業者を選ばなければいけない場合、まずは依頼を検討している業者が市指定給水装置工事事業者もしくは水道局指定工事店と記載されているかどうかを確認することが大切です。市指定給水装置工事事業者とは、法律や法令に定められた基準を守りながら、適切に水回りの修理および工事を行うことができると、各自治体から認められた水道修理業者のことです。
非指定業者の場合、行うことのできる修理や工事がかなり限られており、家に修理にきてもらったのにもかかわらず対応できないなどというトラブルが起きる可能性があります。悪質な業者だと、認定を受けていないにもかかわらず違法に工事を行われてしまうことがあるので注意が必要です。特に、給水管などの配管トラブルへの対応は、市指定給水装置工事業者でなければできないことがほとんどです。
市指定給水装置工事事業者に認められるためには、「給水装置工事主任技術者」と呼ばれる国家資格を持っている職員が在籍していることが必須条件となっています。給水装置工事主任技術者の資格を取得するためには、公衆衛生や水道の行政などについての知識が必要な試験に合格しなければなりません。その試験は3年以上の実務経験がなければ受験資格を与えられないものです。
さらに、法律や法令に定められた適切な工事をするために必要な機器が揃っていること、不正な行為をする恐れがないことなど、全国で統一された条件を満たしている水道修理業者のみが、市指定給水装置工事事業者となることができます。こういった厳しい認定基準があるからこそ、市指定給水装置工事事業者である水道修理業者には安心して工事や修理を依頼することができるのです。
水道修理業者を選ぶ際には、必ず市指定給水装置工事事業者であるかどうかを必ず確認してください。
見積もり比較の際の注意点
ご自分で水道修理業者を選ぶ際は、いくつかの水道修理業者へ同時に見積もりを依頼することが多いかと思います。その水道修理業者の価格が適正かどうかを判断するために、いくつかの業者に見積もりを依頼し、比較することをおすすめしますが、その場合、見積り無料かどうかをチェックしてください。見積もりに費用がかかってしまう業者ばかりに見積もりを依頼してしまうと、その費用だけで相当な負担が発生してしまうことになります。
いくつか見積もりを受け取ったら、それらの価格が適正な範囲の額であるかをよくチェックしましょう。依頼しようとしている修理内容の価格の相場をインターネットなどで調べておき、その相場と比べて極端に高かったり安かったりする場合は注意が必要です。
相場と比較して、プラスもマイナスも1,000円程度の範囲であれば問題ないことが多いです。相場よりも極端に価格が低い業者の場合、ホームページやチラシなどに記載されている価格と実際の工事価格が全く違い、高額を請求されてしまったなどという相談が消費者センターなどに寄せられているようです。こうしたトラブルを防ぐために、まずは見積もりが適正な価格であるかを比較することはとても大切です。
信じがたいことですが、見積もりを依頼しただけなのに、何も言わずに作業を始め、突然料金を請求するというような悪質な業者も中にはいるようです。万が一、頼んでもいない作業を突然始められそうになった場合には、「その作業に料金はかかりませんか?」と確認したほうが良いでしょう。なお、見積もりを依頼する水道修理業者の数については、少なすぎても比較にならず、多すぎても比較がしにくいので、3店舗程度がちょうどいいと思います。
以上、水道修理業者に依頼する際にはまずは市指定給水装置工事事業者であることそして適切な見積もりを用意してくれることが必要最低限の条件となります。
なら水道職人は、奈良市(689),宇陀市(169),天理市(280),香芝市(293),御所市(148),大和郡山市(296),桜井市(2360),生駒市(347),五條市(129),大和高田市(233),橿原市(373),葛城市(219)と奈良県内で指定番号を取得している市指定給水装置工事事業者です。水回りのトラブルが起きた際には、ぜひお気軽にご連絡ください。