水のコラム

サティスXとネオレストASの違いは?購入前に比較してみよう!【矢野】

2024年10月10日  トイレ


こんにちは、水道職人の矢野です。
 
トイレといえばLIXIL製品かTOTO製品かで悩む方が多くいらっしゃいます。
どちらもトイレでは有名なメーカーで、商品のシリーズも多く、選択肢が豊富です。
 
さまざまなシリーズのある両社ですが、中でも節水や掃除のしやすさから注目を浴びているのは、タンクレストイレではないでしょうか。
ひとえにタンクレストイレといっても搭載している機能は異なり、何を基準に選べば良いか分からない方は多いと思います。
 
そこで今回は、LIXILで人気のサティスとTOTOで人気のネオレストの中から、「サティスX」と「ネオレストAS」の違いについてご紹介します。
トイレを選ぶときの参考にしてみてください。
 

そもそもサティスとネオレストはどんなトイレ?


サティスとネオレストという名前を聞いたことはあっても、どのようなトイレか知らないという方もいらっしゃると思います。
サティスXやネオレストASといわれても、サティスとネオレストを知らない方にはピンとこないですよね。
 
この2つのトイレは、どのようなコンセプトを掲げているのでしょうか。
 

サティスのコンセプト

サティスはシリーズごとに違うコンセプトを掲げています。
しかし、共通していえるのは、トイレを心地良い空間にするということです。
 
トイレで過ごす時間をもっと気持ち良い時間にする「サティスG」、トイレをもっと気持ち良い空間にする「サティスS」。
そして、人と暮らしにゆとりを与えてくれる「サティスX」。
 
LIXILはINAX、トステム、サンウェーブ工業、東洋エクステリア、新日経が統合して生まれた会社です。
INAXには長い歴史があり、1921年に創業された匿名組合伊奈製陶所から100年以上の歴史を築き上げています。
 
サティスはINAXの100年分の技術を注ぎ込み、アップデートし続けているトイレです。
 

ネオレストのコンセプト

ネオレストの名前の由来は、新しいという意味をもつ「NEO」と、トイレという意味をもつ「REST」です。
 
ネオレストは1988年に発足した、便器ではない便器を作る「TEH BENKIプロジェクト」から誕生しました。
TOTOがもつ技術を集結させ、機能だけではなくデザイン性にもこだわった、最高水準の満足度を満たすトイレとして作られたのです。
 
以降もアップデートやモデルチェンジが施され、2022年にグローバル統一モデルが拡充されました。
このときに定められたグローバルブランドメッセージは「PURE LUXURY」です。
日本だけではなく世界中で、トイレで過ごす時間を豊かなものにしようという思いが込められているのです。
 

サティスとネオレストの共通点


サティスとネオレストは、どちらもタンクレストイレかつ節水型のトイレです。
また、どちらも先端技術が搭載されています。
 
トイレの先端技術は不要だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、先端技術を取り入れることにより、暖房便座やウォシュレットなどの便利機能があるのです。
防汚加工といった汚れ対策も先端技術のひとつといえるでしょう。
 
常にアップデートが行われ続けているからこそ、快適にきれいなトイレを使い続けられるのです。
 
サティスとネオレストは、シリーズによって搭載されている機能が異なるでしょう。
以降ではさまざまなシーズの中から、サティスXとネオレストASを抜粋し、搭載されている機能の違いをご紹介します。
 

サティスXとネオレストASの掃除機能の違い


サティスXには「スゴ技洗浄」、ネオレストASには「びっくリーン」という掃除を補助してくれる機能が搭載されています。
 

スゴ技洗浄

スゴ技洗浄には、3つの機能が搭載されているでしょう。
 
【スゴ技洗浄】

  • 泡クリーン
  • 極みトリプル洗浄
  • ノズルオートクリーニング(パワフル)・シャッタークリーニング

 

泡クリーン

トイレの便器内のすみからすみまで泡を行き渡らせ、付け置きして洗い流す洗浄機能です。
泡の吐出から水洗まで、トイレが自動で行ってくれる便利な機能なのです。
 
泡クリーンは壁リモコンやチェンジオプションのリモコンを使うと、リアルタイムで実行ができます。
スマホにアプリをダウンロードして使えるスマートフォンリモコンの場合、好きな時間を指定して実行することも可能です。
 
泡クリーンには専用の洗剤が必要ですが、泡クッション機能でも使える洗剤です。
 
なお、泡クリーンでは落としきれない汚れもあるため、掃除が一切不要になるという機能ではありません。
 

極みトリプル洗浄

便器内を3方向から流れる水で水洗する洗浄機能です。
3方向から吐水されることにより、フチ裏や便器の後部まできれいに洗い流せます。
 
従来製品では一方口からしか吐水されませんでしたが、サティスXでは3方向から吐水されるようになったため、便器内の汚れをより落としやすくなりました。
 

ノズルオートクリーニング(パワフル)・シャッタークリーニング

シャワートイレのノズルをより力強く洗い流すように改良されたのが、ノズルオートクリーニング(パワフル)です。
従来製品であるサティスGと比較して、2倍以上の水量でノズルを洗えます。
また、シャワートイレを使う前にもノズルの水洗が行われ、いつでもきれいなノズルを使えるでしょう。
 
シャッタークリーニングはサティスXから登場した新機能です。
シャワートイレを使った後、ノズルがトイレの中に戻るときに、ノズルが出入りするシャッター部分を洗浄します。
これにより、ノズルが出入りするシャッター部分の衛生面も保てるでしょう。
 

びっくリーン

びっくリーンには、3つの機能があります。
 
【びっくリーン】

  • 汚れツルリン
  • きれい除菌水
  • おそうじ超ラク

 

汚れツルリン

「セフィオンテクト加工」が施された便器は、ナノレベルに滑らかな表面で、従来製品の便器と比べ、汚れがより落ちやすくなりました。
 
また、優れた耐久性能も併せ持ち、陶器の美しさを保ちやすいだけではなく、頑丈な作りでもあるのです。
 
セフィオンテクトの力を遺憾なく発揮させるために、表面コート剤が配合された洗剤や、撥水性能のある洗剤、防汚加工が施された洗剤は使わないでください。
これらの洗剤を使うことでより高い効果を得られると考えるかもしれませんが、その逆で、セフィオンテクトの効果が落ちてしまうのです。
 
汚れツルリンでは「プレミスト」が便器内に噴霧されるので、汚れが付着しにくくなります。
セフィオンテクトとの相乗効果で、より便器のきれいさを保つことができるのです。
 
さらに、力強いトルネード洗浄で、少量の水で効率的に汚れを落とせます。
トルネード洗浄は、汚れが付着しやすい便器の後方部分に勢いよく水が当たる設計です。
 

きれい除菌水

水に含まれる塩化物イオンを電気分解して作った除菌成分(次亜塩素酸)を含んだ水が、ウォシュレットのノズルや便座の裏、便器を除菌します。
除菌水は水道水質基準内の濃度で作られるため、安全性だけではなく、環境への優しさも兼ね備えています。
 
「便器きれい」「便座きれい」「ノズルきれい」モードでは除菌水を利用し、洗浄や汚れの分解・漂白・除菌が行われるのです。
また、ウォシュレットのノズルを使っていないときも、定期的に洗浄されるため、きれいが持続します。
 
便座きれいは、AS2グレードに搭載されている機能です。
 

おそうじ超ラク

便器にフチがなく、便器と便座のすき間も抑えたデザインは掃除しやすいという特徴があります。
また、ホコリがたまりにくく、黒カビが発生しにくいというポイントも兼ね備えているのです。
 
凹凸をそぎ落としたデザインは、サッとひと拭きで掃除でき、掃除にかかる時間の短縮にもつながります。
忙しい現代人の味方のようなデザインといえるでしょう。
 

サティスXとネオレストASの清潔機能の違い


サティスXとネオレストASには、掃除の補助機能となる機能以外にも、トイレの清潔さを保つための機能が備わっています。
 

サティスXの清潔機能

サティスXにはさまざまな清潔機能が備わっているのですが、その中から「泡クッション」と「鉢内除菌」についてご紹介します。
 

泡クッション

便器の中にたまった水の表面に泡を張ることで、立った姿勢で小用をたすときの飛び散りを抑える機能です。
これにより、壁や床が汚れるということを防ぎ、染み付く臭いの対策にもつながります。
 
便座が開くたびに自動で泡が出るので、操作は不要です。
しかし、専用の補充液が必要となるため、泡タンクに補充してから使うようにしましょう。
 
泡クッションの設定は、リモコンの「自動泡」を押すたびに、入・切が切り替わります。
 

鉢内除菌

プラズマクラスターイオンが便座の裏や、便器内のすみずみまで行き渡り、付着菌や浮遊カビ菌を除菌します。
また、プラズマクラスターイオンの働きで、においの原因菌も抑えられるため、トイレの消臭がかなうでしょう。
 
鉢内除菌は、トイレの見えない部分まで丸ごと除菌してくれる機能です。
 

ネオレストASの清潔機能

ネオレストASにもさまざまな清潔機能が備わっています。
その中から、「フチなしウォシュレット」と「フルカバー」についてご紹介します。
 

フチなしウォシュレット

便器の形状にあわせて、ウォシュレットのフチ部分もなくしたものが、フチなしウォシュレットです。
これにより、見えにくいウォシュレットのノズルが出入りする部分も掃除しやすくなります。
 

フルカバー

ネオレストASに搭載しているウォシュレットは、「アプリコット」です。
 
アプリコットの最大の特徴は、従来製品にあるコの字型の切り欠きがなくなり、センサー部分も表面に出ないようになったことです。
トイレの蓋から凹凸やすき間をなくしたことを、フルカバーといいます。
 
アプリコットには使うたびに除菌する、「お掃除ミスト」や「便器きれい」などのさまざまな機能が搭載されています。
 
掃除しやすさと清潔の保ちやすさを追求したウォシュレットなのです。
 

サティスXとネオレストASの消臭・脱臭機能の違い


サティスXでは「Wパワー脱臭」、ネオレストAS2グレードでは「においきれい」が搭載されています。
 

Wパワー脱臭

トイレの蓋が開くと、脱臭が自動で開始し、便座に座っている間は脱臭機能が働き続けます。
そして、便座から立ち上がると、着座しているときよりも強力なパワフル脱臭へと切り替わるのです。
 
Wの脱臭力により、トイレを使っているときも、トイレを使い終わった後も臭いを予防し、不快感が軽減されます。
また、次にトイレを使う方へ臭いの配慮もできるのです。
 
パワフル脱臭は、便座から立ち上がって1分経過すると自動で止まります。
 

においきれい

1日のトイレの利用頻度を学習し、トイレを使う1時間前から脱臭を自動で開始する画期的な機能です。
よく使う時間帯を学習するため、朝の時間帯や夜の時間帯など、家でトイレに行くタイミングが決まっているときに便利な機能ではないでしょうか。
 
においきれいに使われているカートリッジは、きれい除菌水で洗浄と除菌が行われるので、カートリッジの清潔さが保ちやすいという魅力もあります。
 
においきれいはAS2グレードに搭載されている機能です。
AS1グレードには、トイレを使った後から吸い込み量が従来製品の2倍である「パワー脱臭」に自動的に切り替わる、「オートパワー脱臭」が搭載されています。
 

サティスXとネオレストASの節水力の違い


サティスXは「ECO6」という「超節水トイレ」に分類されるトイレです。
ネオレストASはECO6よりもさらに節水に特化したトイレといえます。
 

サティスX 床排水・壁排水 大洗浄:6L
小洗浄:5L
ネオレストAS 床排水 大洗浄:3.8L
小洗浄:3.0L
壁排水 大洗浄:4.8L
小洗浄:3.4L

 

サティスXとネオレストASのカラーバリエーションの違い


サティスXもネオレストASも4色展開ですが、サティスXはトイレ全体のカラーで、ネオレストASは便座のカラーという違いがあるでしょう。
また、サティスXはシックで落ち着いた色合いですが、ネオレストASは淡く繊細な色合いという違いもあります。
 

サティスXのカラー(トイレ全体) ネオレストASのカラー(便座のみ)
ピュアホワイト ホワイト
ノーブルブラック パステルアイボリー
ノーブルグレー パステルピンク(受注生産品)
ノーブルトープ ホワイトグレー(受注生産品)

 

サティスXとネオレストASのリモコンの違い


サティスXとネオレストASの標準リモコンは壁リモコンですが、チェンジオプションでリモコンを変更することが可能です。
 
サティスXは「インテリアリモコン」と「スマートリモコン」を選べますが、インテリアリモコンは、別売りの紙巻き器とセットで使う必要があるでしょう。
また、スマホにアプリをダウンロードすることで、Bluetoothの届く範囲に限り、スマホを「スマートフォンリモコン」として使うことも可能です。
 
ネオレストASは、受注生産品のスティックリモコンを選択できます。
 

サティスXとネオレストASのライトの違い


サティスXには「ほのかライト」、ネオレストASには「やわらかライト」が搭載されています。
 

ほのかライト

ほのかライトは、便器の背面と鉢内をほんのりと照らす照明です。
トイレに入室すると自動的に明かりがつき、便器周辺の床面までやさしい光で照らします。
 
また、トイレの蓋も自動で開くため、夜中に目覚めたときなど、明るい照明の中トイレを使う辛い環境から解放されます。
 

やわらかライト

便器に近づくと自動的に便器の背面を照らす照明が、やわらかライトです。
トイレの光源が足りないときでも、リモコン操作がしやすくなります。
 
また、やわらかライトは常に点灯するナイトライト(ナイトモード)も設定できます。
 
トイレの照明のスイッチがトイレの室内にあるとき、夜間は照明のスイッチの場所が分からないこともあるでしょう。
このようなときでも、やわらかライトを点灯しておけば、照明のスイッチを簡単に見つけられます。
 

サティスXとネオレストASは機能が豊富!


サティスXとネオレストASは先端技術を多数搭載したトイレです。
そのため、どちらを選べば良いのか分からない方もいらっしゃると思います。
そのようなときな、なら水道職人にご相談ください!
 
なら水道職人は、地域密着型の水まわりのメンテナンスサービスを提供している会社です。
トイレの修理やメンテナンスの知識だけではなく、トイレという製品についての知識も兼ね備えています。
 
今回はサティスXとネオレストASについてご紹介しましたが、「サティス」と「ネオレスト」というトイレはシリーズが多く、グレードも複数あります。
また、シリーズの中ですべての機能が共通して搭載されているわけではないのです。
そのため、ご希望の機能の組み合わせが搭載されているトイレを探す必要があります。
 
たとえば、サティスXは最新型トイレなので、先端機能が豊富です。
しかし、サティスGタイプのG8グレードに搭載されている、「部屋暖房」は搭載されていないといった違いがあります。
 
さらに、トイレごとに特徴も違うのです。
カタログで見比べて、トイレの特徴の違いや、搭載機能の有無を調べていると、混乱することもあるかと思います。
弊社にご相談をいただければ、作業員がご自宅の環境も確認し、お客様のご要望に近いトイレを提案いたします。

なら水道職人 0120-492-315

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