水のコラム

トイレの水位が低下している場合は確かな原因がある。自分で直す方法も紹介

2023年04月28日  トイレ

「トイレの水位がいつの間にか低下している…」そんな場面に逢ったことはありませんか。おまけに、「異臭もしてくる!」となれば詰まり問題の予兆かもしれません。

そこでこの記事では、トイレの水位が低下している場合の原因と自分で直す方法についても解説します。

トイレ便器内の水位の低下原因はいくつかある

トイレの便器には、封水と言われる水が、いつもある程度溜まる構造になっています。この封水の役割は、下水から上がってくる異臭や上がってくる害虫の侵入防止です。封水の水位が低いままだったり、ゴポゴポと音が聞こえたりするケースは、下記2つの原因が考えられます。

紙類や排泄物、固形物が詰まっている
水位低下にプラスして臭いがしてくるケースは「詰まり」の可能性があります。使ったトイレットペーパーをまとめて大量に流すと、どれだけ水に溶ける材料であっても排水管を詰まらせる場合もあります。

また、水に溶けないティッシュやヘアゴム・アクセサリー類、幼児の玩具など、もとはトイレに流せない物を間違って便器に落下させ、その箇所に溶かせるトイレットペーパーがからまり、トイレの詰まりを起こす原因になっている場合もあります。

水分を吸収できる女性の生理用品・紙オムツ類も、排水管で大きく膨らみ、水の流れを止めてしまうので注意してください。

便器が破損している
便器自体や、水槽内の補助水管などのパーツ故障が原因で、封水の水位が低下するという場合もあります。水槽内のパーツが壊れていたり、はずれていたりするときは取り替えが必要ですが、便器本体が壊れているケースは、詰まりよりももっと重い状態といえます。

日常、便器は座る目的で利用し、あまり観察しないものです。よって、水漏れトラブルや詰まりが起きて初めて、便器の故障に気づくという場合も少なくないでしょう。

トイレはいつも水にさらされているままで、経年による老朽化もあることを意識しておきましょう。

固形物やトイレットペーパーの詰まりを解消したあと、まだ水位が回復しなかったり、トイレを設置してから相当年数が経っていたりするケースは、便器や水槽内のパーツが壊れていないか、よく調べてみてください。

トイレ水位が低下した場合の正しい対処法

便器内部に何かの詰まりがあるとき、その原因物をとることで水位が回復します。ホームセンターや100円ショップでもすぐ購入できる道具「ラバーカップ」を使ってみましょう。もし見つからないときは「すっぽん」と店員さんに伝えればすぐにわかってくれるでしょう。

ラバーカップには、洋式専用・和式専用・エコ型専用がありますので、自宅のトイレに必要なものを購入しましょう。ラバーカップの使い方は以下の手順で行います。

ラバーカップが全部浸るまで水を張る
トイレの形に適したラバーカップを、トイレ内の排水口のところに慎重に置きましょう。このとき、ゴムの内側に溜まった空気がボコッと出ると、汚い水が周辺に飛び散る危険があります。

事前に斜めの角度で差し込み、内側にある空気を徐々に抜いていくイメージでセットしてください。また、ラバーカップのゴム部分が水面から出ているケースは水を足さなければなりません。

なぜなら、トイレの排水口部分とラバーカップとの間に隙間が生まれると、すぐ効果が薄れてしまうからです。

たとえば、ストローを口内に入れて空気の出し入れ動作をしても、そこまで力は必要ありませんよね。それと比較して、飲み物を吸い込むときは重量を感じるかと思います。ラバーカップはこの圧力の相違を応用しています。

したがって、排水口とラバーカップのゴム部分が水に完全に浸るように水を足すことで、効率よく作業が行えます。

押すときは力を入れず、詰まりものをラバーカップで引き抜く
実際の作業は、ラバーカップのゴム部分を排水口にきちんと密着させ、慎重に押し込んでください。カップのところが十分へこんだ状態を確かめたら、力を込めて引き抜きます。このときに水が飛び散る場合があるので、十分注意してください。

「押すときに力を入れないのはなぜ?」と思う方もいるかもしれません。一見、力強く押し込んだ方がスムーズにトラブルが解決しそうですよね。

しかし一旦詰まったものをさらに奥側へ押し込んだとして、詰まりが解決されなかったらどうでしょうか?問題の解消はもとより、その後の対処もできなくなり、修理業者を呼ぶことになってしまいます。

それを避けるためにも、ラバーカップを引くことでトイレの詰まりものを同時に引っこ抜くことが大事です。水に溶けるトイレットペーパーなら大丈夫ですが、スマホのような溶けないものが詰まったときは、必ず、引きぬくイメージを意識してください。

詰まったものを除去する
「トイレットペーパーを使いすぎた」など、トイレ詰まりの原因が単純な理由だったときは自然に流れ出すのですが、固形物や非水溶性のものが詰まったケースは自分で取る必要があります。

トイレ詰まりの原因物が取り出せたら、ラバーカップは一旦使わず、原因になった詰まりものを使い捨て手袋などで掴み、一旦バケツやポリビニール袋類に移しましょう。

ただし油断はできません。もしかしたらトイレ詰まりの原因が別にあることも考えられます。そのままレバーを引くと水が流れず、溢れる危険性もあります。

バケツで水を流し込む
バケツに水を汲みとり、トイレへ慎重に流し込んでみましょう。もし詰まりが解決されていれば水が流れ、プラスで足した分の水量は減っていきます。

水量が変わらないケースは、まだ詰まっている危険があります。なので、再度ラバーカップで引き抜くことを強く意識して繰り返し作業をしてみてください。

解消しないケースは無理せず修理業者に依頼を
自分でトイレの詰まりを解決しようとしても、原因物が発見できなかったり、水位が正常にならなかったりしたケースは、水道の修理業者への依頼を考えましょう。詰まりの原因が、便器が壊れたことが原因のケースは、専門業者による修理作業が必要です。

原因がわからない状態で自分の判断で修理を始めるよりも、専門家の手ですぐに対処するほうが労力と時間が無駄になりません。

集合住宅のケースは対応に気をつけよう

あなたがもし集合住宅に住む場合は、注意して行動しなければならないでしょう。なぜなら管理会社があなたの部屋を管理しており自己判断で対処してしまうと、隣人や階上・下の住民との問題にもなりかねません。

集合住宅の場合は修理業者に依頼する前に契約書面をチェック
集合住宅に住んでいてトイレ水周辺の問題が起こった場合は、自分の判断で水道の修理業者へ連絡するより先に、ひとまず契約書面をチェックしましょう。

契約書の内容に集合住宅の規則が書いてあったり、管理会社から低価格で修理する専門業者を紹介してもらえたりする場合が多くあります。

トイレ水位維持のための心がけ

封水の水位低下を避けるためには、まとめて大量の物を流さないように意識することです。一回に流しても問題ない量は、トイレットペーパーのケースで、5メートル程度までといわれています。

固形物を落とさないようにすることは当然ですが、便器・水槽の点検をこまめに実施するようにしましょう。

まとめ

ここまで、トイレの水位が低下している場合の原因と自分で直す方法についても紹介してきました。トイレの水位の異変を感じたら、慌てずに原因を探り対処することが大切です。排水管の詰まりによるものなのか、便器の故障によるものなのか見極めましょう。

詰まりであれば、ラバーカップをうまく使って対処してみてください。

なら水道職人 0120-492-315

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