水のコラム
台所の水道トラブルが起きたら水道パッキンの交換サインかも?水道パッキンの交換費用を解説!
蛇口に使われているパッキンが劣化すると、水漏れが発生する恐れがあります。
水道のトラブルが起きた場合はパッキンの交換サインである可能性が高く、パッキンを交換すればトラブルが解決する場合が多いです。
また、パッキン寿命は10年程度といわれているので、10年以上パッキンを交換していない場合はすぐに交換する必要があるかもしれません。
今回は、水道パッキンの交換について、交換のタイミングや費用をご紹介します。
水道パッキンの役割とは?
水道パッキンは、水が漏れないようにする役目があります。金属の隙間にゴム製のパッキンがフィットすることで、隙間から水が漏れてこないようになっているのです。
そして、水筒の蓋にもゴム製のリングがるのはご存じでしょうか。水筒にもパッキンと同じ原理が使用されているため、ひっくり返しても水筒の中の水やお茶が流れてこないのです。
ところが、パッキンが劣化するとゴムの弾力がなくなり、破損しやすくなります。やがて隙間ができて水が漏れてしまうため、パッキンを交換しなければなりません。
また、パッキン自体を修理する方法はなく、劣化したら交換するしかありません。
水道パッキンの交換タイミングは?
水道パッキンの交換タイミングはいくつかあり、一つではありません。
以下のような症状が水道から確認できた場合は、交換のタイミングであることを示唆しているため思い切って交換しましょう。
■ハンドルが回りづらい
ハンドルが固く回りづらい場合はパッキンが劣化していると考えられます。また、部品に施されている潤滑油が切れていることも考えられます。
潤滑油を足せば改善されるかもしれませんが一時的なものであり、根本的な解決になりません。その理由は、擦り減ったパッキンはもとに戻らないからです。ハンドルが回りづらい場合は、蛇口を確認して錆びていないかどうかチェックしてください。
錆びている場合は蛇口全体を取り替えるのがおすすめです。錆びていない場合は、蛇口内部にミネラル結晶がないかチェックします。水道水に含まれるミネラルは、固まってしまうと白く残ってしまいます。ミネラル結晶を取り除けば、ハンドルが回りやすくなるので掃除してみるのもおすすめです。
■ハンドルから変な音が聞こえる
ハンドルを回すと変な音が聞こえる場合は、吐水口にあるコマパッキンが劣化している可能性があります。コマの形のようなパッキンで、吐水口から水が出るのを防ぐ役目がありますが、劣化すると同様に隙間ができてしまいます。
そして、異音から水漏れといった症状を引き起こします。ハンドルから変な音が聞こえる場合も、パッキンをチェックして状態を確認しましょう。
■蛇口から水漏れしている
吐水口から水漏れしていたり、蛇口の接合部から水漏れしていたりする場合は、パッキンの劣化を放置していると起こりやすい事象です。
最初はポタポタと垂れているだけの水漏れが、いつしか蛇口をひねった時と同じような水漏れになってしまうため、すぐにでもパッキンの交換をしましょう。
水道パッキンを交換する方法は?
パッキンを交換する方法は、自分で交換する方法と業者に依頼して交換する2つの方法があります。
■自分で交換する場合
自分でパッキンを交換する場合は、新品のパッキンと工具が必要です。使用する工具はモンキーレンチとウォーターポンププライヤーです。
しかし、使用している蛇口によっては、各種ドライバーも必要になります。シンプルな構造の単水栓(吐水口一つに対してハンドルが一つの水かお湯の片方しか出ない蛇口)の場合は、ナットを緩めてハンドルを外し、パッキンを交換して元に戻すだけで完了です。
しかし、ハンドル混合水栓(吐水口一つに対して水とお湯が出るハンドルが付いているお風呂によく採用される蛇口)は、ドライバーも使ってパッキンを交換しなければならないので非常に大変です。
使用している蛇口によってもパッキンの交換方法が異なるため、自分で交換する場合は慎重に行う必要があります。
■業者に依頼して交換する場合
もう一つは業者に依頼してパッキンを交換する方法です。
どんな蛇口のパッキンでも交換してくれるので、自分で交換できない場合に役立ちます。新しいパッキンも工具も用意する必要がないので、安心して任せられます。
さらに、蛇口を長く使う方法や、水漏れ対策等の意見を伝えてくれるでしょう。しかし、自分で修理するよりも高額な修理費を支払う必要があります。
また、蛇口の構造が複雑になるほど費用が高くなってしまう注意点もあります。さらに、事前に相見積もりを取って費用の相場を把握しなければ、ぼったくりの悪徳業者に引っかかってしまう可能性もあるため、なかなかパッキンの交換ができないケースもあります。
水道パッキンの交換費用は?
水道パッキンの交換費用は、自分で交換する場合と業者に依頼して交換する場合で異なります。
■自分で交換する場合の費用目安
自分で交換する場合の費用は工具があれば数百円程度、工具がない場合には、揃えるのに3,000円程度はかかります。
既に工具を持っていれば低価格でパッキンの交換を実現できますが、パッキンがしっかりとフィットしていない場合や、ナットやネジの締め付けがゆるくてもきつくても後々トラブルを発生させてしまうため、丁寧に作業しなくてはなりません。
■業者に依頼して交換する場合の費用目安
業者に依頼してパッキンを交換する場合は、作業基本料と部品代、場合によっては出張費を合わせた総額は5,000円から10,000円程度かかります。
さらに、使っている蛇口によって構造が変わるため、場合によっては相場以上の金額を確保する必要があります。また、業者によっては見積もり料が発生するところもあるため、チェックポイントがたくさんあります。
自分で修理する場合と、業者に依頼して修理する場合のメリットとデメリットを確認しなければなりません。
■結局どっちがおすすめ?
過去にパッキンの交換をした経験がある人や、自宅に工具が揃っている人は自分で修理するのがよいでしょう。新品のパッキンだけ購入して、交換方法を調べながら挑戦してみてください。
一方で、これまで蛇口のパッキンを交換した経験がない人や、工具が自宅にない人、工具はあっても交換できる自信がない人は業者に依頼するのがおすすめです。
パッキンを交換したのに水漏れが改善されなかったり、結果としてパッキンが原因でない場合もあったりするためです。
初心者の人は業者に依頼して、原因を突き止めてもらって修理してもらうのがおすすめです。費用は高くなってしまいますが、現状より酷い状態になる心配がなく、確実に改善してもらえます。
まとめ
水道のパッキンが劣化すると水漏れを起こし、水道代が高くなってしまいます。蛇口のハンドルの様子がおかしかったり、変な音が聞こえたりする場合は、まずはパッキンの劣化を疑いましょう。
そして、自分でパッキンを交換するか、業者に依頼してパッキンを交換するか検討してください。また、水漏れが起きている場合は、止水栓を閉めて被害が大きくならないように対策しておくのも重要なので、交換の前に止水栓を閉めておきましょう。
パッキンは消耗品であり、10年以上交換していない場合は蛇口自体も寿命である可能性が高いので、業者にまとめてチェックしてもらうのもおすすめです。