水のコラム

トイレの便器と床の隙間から水が漏れる原因と対処法

2021年05月08日  トイレの水漏れ

トイレの便器と床の間から水漏れしている場合、さまざまな原因が考えられます。
ただ、ある程度でしたら素人でもその原因を特定することができ、症状によっては解決できることもあります。
そこで今回は、便器と床の間からの水漏れの原因と対処法について紹介します。

便器と床の間から水漏れする原因

床が濡れていると床ばかり気にしてしまいますが、トイレタンクに注目してみてください。水がずっとポタポタと垂れていたり、水が染み出ていたりする場合は、タンク内のフロートバルブやボールタップという部品に不具合が起きている可能性があります。

・フロートバルブとは?
フロートバルブとはレバーと繋がっているゴム製の部品で、水流を止めるためのフタとして機能しています。
レバーを回すとフロートバルブが引っ張られて隙間ができ、そこから便器へ水が流れます。そして、ある程度水が流れたら、再びフタが閉まって水が止まるのです。
しかし、フロートバルブが劣化するとフタがしっかり閉まらなくなり、水が少しずつ流れ続けてしまいます。
 
 
・ボールタップとは?
ボールタップは水栓のことで、水量により付属の浮き球が上下に動いて栓の開閉を行います。
水を便器に流すと水位が下がり浮き球も下がって、栓が開いて水が出てきてタンク内に補給されます。
そして、水位が上がって浮き球も上がると栓が閉まり、給水が止まります。
このボールタップも劣化や故障などの不具合が起きると、水位を調整できなくなり、水が流れ続けてしまうのです。

水漏れしている時の対処法

便器と床の間から水漏れしている場合は、原因となっているフロートバルブやボールタップを新しいものに交換することで水漏れは解消できます。
交換作業を始める前に、止水栓を締めて水が出ないようにし、レバーを回してタンク内の水を空にしましょう。

・フロートバルブの交換方法
フロートバルブはレバーの内側とチェーンが繋がっているのでそれを外します。
すると、オーバーフロー管からフロートバルブを取り外すことができます。

フロートバルブの種類はたくさんあり、間違えると失敗してしまうので、サイズや形を間違えないように古いフロートバルブをお店へ持って行き、同じ種類のものを選びましょう。
価格は600円~1,000円前後です。
取り付け方は、取り外した時と逆の手順で行ってください。
交換出来たら止水栓を開いて水を流し、水漏れが収まれば完了です。
 
 
・ボールタップの交換方法
給水管をモンキーレンチで取り外します。
この時、給水管の中に水が残っているので、水がこぼれないようにバケツや雑巾を下に置いておきましょう。
給水管を取り外すとボールタップも取り外すことができます。

ボールタップもたくさんの種類があるので、間違えないようにお店に持って行き、よく確認しながら選びましょう。
ボールタップの価格は幅広く、2,000円前後~10,000円以上するものもあります。
新しいボールタップの取り付け方は、まずボールタップの給水口を取り外した穴に差し込んで、次に給水管を取り付けます。

寒い時期の水漏れの原因

冬の寒い時期になると、トイレの床が濡れていることはありませんか?
もし寒い時期だけに起こるようなら、結露により水が垂れている可能性があります。
水道水は塩素を含み、結露による水は塩素を含まないので、この性質を利用して確認することができます。

それは、「残留塩素試験紙」という紙を使って残留塩素を測る方法です。
残留塩素試験紙の価格は2,000円前後と高く感じるかもしれませんが、トイレの不具合なのか結露なのか見分けることで、必要のない修理をしようとして部品を壊してしまうこともなくなります。
塩素反応が出なければ、結露が原因だとわかるので、結露対策をすれば問題は解消されます。

・トイレの結露対策
結露は温度差で発生するので、結露対策はトイレ内の室温とタンクとの温度差をなくすことです。
最も効果的な方法は換気です。
トイレに窓がある場合は開けて、窓がない場合は換気扇を回しましょう。
できれば24時間換気するのが理想ですが、冬場はトイレ内が寒くなってしまうので、結露防止効果のあるスプレーやテープを利用すると良いです。

原因がわからない時は迷わず専門業者に連絡

便器と床の間から水が漏れていると、その部分に問題があると思いがちですが、いくつかの原因が考えられると紹介してきました。
原因箇所を特定する方法の一部を紹介しましたが、それ以外にも多くの原因が考えられ、それぞれ対処法が異なります。

例えば、便器のヒビ割れによって水漏れすることもあります。
ヒビ割れは古いトイレで起こることがほとんどですが、比較的新しいトイレでも強い衝撃を受けると割れてしまうことがあります。
便器がヒビ割れした場合、トイレ一式交換する必要があるので、専門業者に依頼しないといけません。

原因がわからない時や自分では修理できないと思った時は、すぐに専門業者に連絡しましょう。
技術と知識を身に付けた経験豊富なプロがチェックすることで、問題を確実に解決へと導きます。

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なら水道職人 0120-492-315

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